おもい出し日記

断熱仕様1.6と1.3について

熱損失係数をQ値と言って住宅の断熱性能を数値的に表したものです。
建物の内部と外気の温度差1℃としたときに建物内部から外部へ逃げる時間あたりの熱量を延べ床面積で除した数値です。値が小さいほど断熱性能が高いことを表しています。

宮城県(4地域、※すべて4地域ではありません)はQ値2.4(W/㎡K)をクリアすると省エネ住宅となりますが…。

H25年省エネ基準ではQ値からUA値に変わりました。
これはなぜ変わったかというと小規模建築物や吹き抜けなど「床面積が小さい場合の不利をなくす」ためとされています。
H25年省エネ基準では外皮表面積(床・壁・天井)で割った「外皮平均熱貫流率UA」となりました。

宮城県(4地域)の数値が0.75(W/㎡K)です。
北海道(1・2地域)は0.46(W/㎡K)です。

H25年省エネ基準の外皮平均熱貫流率とはなっていますが表現方法が変わっただけで内容はH11年省エネ基準と変わっていません。20世紀のレベルの低い数値のままです。

何も今、古い数値を目標としなくてもと…。

時代はゼロエネルギー住宅を2020年まで新築着工棟数の50%を国では目指しています。

HEAT20
民間でよりハイレベルな基準を策定する動きが出ています。
断熱の研究者や企業で組織された研究会「HEAT20」があります。

そこで発表されているのはH11年省エネ基準から若干のコストアップで対応できる「G1」とより強化された「G2」があります。
G1が0.46(Q値1.6)、G2が0.34(Q値1.3)
今回、弊社が断熱の標準仕様とした「1.6」と「1.3」はHEAT20のG1とG2の数値を参考にしています。

家族構成や暖房器具の使い方等で変わりますが…。
Q値2.4から1.3に断熱レベルを上げるとコストアップ部分費用は12年ぐらいで償却できそうです。
ご検討を!

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