気が付けばすっかり秋の気配に…。
そのくらいプランづくりに夢中になっていました。
プランは基本、依頼される前に…勝手につくっています。
その敷地にどれぐらいのボリュームの家がつくれるのか、確かめたくて…。
みやぎ住宅コンクールで今年受賞した「利府の家」もそうでした。
依頼者がいないのである家族を想定して。
敷地は南側に行くにしたがって、尖っていく三角形をしています。
段差があり、南側の敷地が1.0~1.5mぐらい高くなっていて、北側の道路が下がっている、いわゆる北側斜面の不利な敷地です。
設計者が見ても本当に家が建つのか?と思えるような敷地だったのでプランをつくり確かめたかったのです。
依頼主がいないので…プラン代の有料も無料もありません。
↑第21回みやぎ住宅コンクール受賞「利府の家」
依頼主がいて、勝手にプランを作成する場合に、基準となる条件はあります。
1. 完成見学会に参加している
2. 構造見学会に参加している(工事写真による説明でも可)
3. ローンの説明を受けている
3回も顔を合わせていれば、建て主様が何を考えているのかが少しはわかってきてプランがしやすくなります。
依頼主側も弊社の断熱・耐震性能、仕様・仕上げなどが分かってくると、自分たちに合うかどうかの判断が付きプランを依頼する気になると思います。
そこに有料・無料はありません。信頼関係です。
建築家にプランをお願いする場合では、最低30万円はかかると思います。
敷地を読み、プランをまとめるには、そのぐらいの費用は発生します。
依頼する場合、30万円は設計費の一部に組み込まれることになります。
依頼しない場合、30万円を支払って終わり!となりますが…。
一流建築家が無料にした場合は忙しくて大変です。
それでいて収入は少なることが考えられます。
本気で依頼しているのか、他と比較するために依頼するのか…仕分け?するのに「30万円!」というところでしょうか…。
だれかれ構わず「プランは無料です!」というところもあると思いますが…。
無料プラン=いいプランになればともかく…。
敷地条件が似ているということで、以前プランした又は竣工した物件のCAD図(パソコンで作る図面)をコピーすれば一瞬でプランができます。
見栄えはいいのですが…なんかあったか味がないな~
暮らすイメージがわかないな~…と思うのは私がアナログだからでしょうか…。
ただ当てはめるだけのプランであれば無料で提供できますね。
このようなプラン同士を比較しても意味がありません。
「いい土地が見つかった!」
3回のセミナー受講が終わっていない方でも、急に候補地が出てきた場合には勝手にプランをつくります。
その土地が逃げてしまわないうちに、早く押さえなくてはいけないからです。
顔は知っているけれど…あまり会話していなければ、生活スタイルのイメージがわかないので…3プランぐらい作成するときもあります。それも鉛筆で殴り書きしたプラン図です。
これでも家のボリュームは掴めます。
敷地が小さかったら、こんなに部屋がつくれる、こんな暮らしができるくらいのイメージはできるかと。
それによって土地の購入を決める判断がつくと思います。
プランを依頼する準備として、
・完成見学会で仕上がった家を確認する。
・仕上がると隠れてしまう部分も確認する。
・仕上げや素材のほか耐震性、断熱性能のレベルを確認する。
・自分の予算と借り入れが大丈夫か確認する。
そして、設計者との相性や考え方が合うとわかった上であれば依頼していいと思います。
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