9・11ヒーロー、被災地へ 元消防士、自費で乗り込み
いまだに行方が知れない1万6000人もの集中捜索に向け、約7000人の兵士を現地に派遣した米軍。これだけでも、日本人として十分頭が下がる思いだが、大災害の映像に心を痛め、単身米国から被災地に自費で乗り込んだ元消防士がいる。2001年9月11日の世界同時多発テロ発生時、崩壊したワールドトレードセンターで救助活動に参加し、生還した1人だという。
米CBSによると、米ミネソタ州在住の元消防士トム・クラークさん(50)は先月11日、東日本大震災の惨状をテレビで見た瞬間、迷わず日本行きの航空券を予約。15日には、宮城県仙台市に入っていた。同局の取材に、その意気込みをこう語っている。
「あまりに多く人が一度に犠牲になったことが、私を駆り立てた。グラウンドゼロを体験した私が、現地に行くことに何も疑問は湧かなかった。『行くべきか行かないべきか』ではなく、『オレは行く。そのためにどうする?』という感じだった」
昨年1月のハイチ地震の時も同じように現場に駆けつけ、約1カ月に渡り救助活動に従事したクラークさんは、現在、日本赤十字社を通じ、ボランティア救援隊の一員として被災者の救援活動に尽力している。
WTC(ワールドトレードセンター)と書かれた懐中電灯に、グラウンドゼロで身につけていたニューヨーク市消防局の黄色いオーバーオールズボンと消防コート姿。ハイチ消防局から譲り受けたとみられる黄色いヘルメットをかぶり、「この地を去る日まであきらめない」と語っているという。
(夕刊フジ 04/02)
凄い決意です
自分に出来る事を模索するより、行動を起こす事が必要なんですね