鮎釣りシーズンも終わりましたが、鮎釣り師でも案外知らないのが『天然鮎』と『人工鮎』の違いの見分け方ですネ
鮎の顔つき、鱗などでも多少判断がつきますが・・・
天然遡上ものと人工の放流ものをどうやって見分けますか
手っ取り早いのは、下顎側線孔(かがくそくせんこう)を見ることです。
鮎をひっくり返して顎の部分を見る。
ハリで突いたような穴(下顎側線孔)が左右対称に4個並んでいるのが天然、そうでないものが人工で、この場合は左右3個づつで整然としていません。
人工の場合は左右の数が違ったりして一目瞭然のものが多い。
ただし、海産の天然種苗や琵琶湖産の天然種苗を放流している場合は、天然遡上ものと同様に下顎側線孔は4個が対に整然と並んでいます。
また、人工ものでも、中には天然と同じものもあるので100%とは言えないが、ほとんどの場合左右非対称なので、これで見分けがつきます。
正確に調べるにはアイソザイムを使って遺伝的なものを調べたり、ストロンチウムという耳石に含まれる物質を調べたりしなければならないが、釣り人レベルで人工とその他の天然とを見分けるには下顎側線孔が4対かそうでないかを調べるのが手っ取り早いです。
川で捕れた鮎すべてが天然物とは言えないのですが、漁協の有る川では必ず放流されていますので『湖産』『海産』『人工産』『天然』が入り混じっています。
『湖産』『海産』は天然です。
奇形は『人工産』に多く見られます。
川によって鮎の味が違いますし、季節、焼き方でも味が違います。
雌が卵を持ち始めると雄の方が美味しいです。これは、雌が卵を持ち始めると栄養分が卵にまわり身に脂がつかなくなるからです。
落ち鮎シーズンに捕れた鮎を焼くと良く分かります。