ちょっと見ですが、気になる記事がありました。
日産の新しいセレナでは、シフトレバーは廃止になるとか。それで変わりにボタン操作になる様です。
私が初めて目の前で車の運転を見たのは、父親がバスの運転手をしていましたが、幼稚園の時に母親に連れられて、父親の運転するバスに乗り込んで、終点まで行き乗客が全員降車してから母は父親に弁当を渡したのですが、その時に父親のバスの運転する姿でした。
私の父は身長もあまりなく、160cmくらいの今でいう小柄な人でしたが、それでも全身つかいハンドル回して、床から出ている長いシフトレバーをこねくり回しながら、住宅地内の小さな道路で自在にあの大きなバスを操る姿には、あこがれたものでした。
だから当時乗っていた自転車にも、シフトレバーまがいに長い棒をかごに括りつけて、遊んでいた記憶があります。
そんな私が免許を取った頃、車の大半はマニュアル車でした。昭和61年の頃なので、オートマチック車もありましたが、大抵の車はマニュアルミッション。教習所でも坂道発進や様々なシーンで、クラッチとアクセル、そしてマニュアルのギヤ操作には悩んだ事を覚えています。
会社で若い社員同士で、伊豆に二泊三日でドライブ旅行に数台の車でつるんでいった時には、女子社員が運転していたマニュアル車のサニーハッチバックの運転を途中から頼まれ、重いクラッチでマニュアルミッション操作して、東名高速の60キロ大渋滞を運転したのですが、この時は本当にマニュアル車が嫌になった記憶があります。
しかし今から二十年ほど前からですかね。車でもオートマチック車が主流となってきて、今ではマニュアル車が欲しい時には新車購入時にマニュアル車を指定して買わなければ手に入らない時代になりました。トラックでも最近ではオートマチック車がありますし、バスに乗っても最近ではボタン式のマニュアルが多くあったりします。
若い時には、深夜の峠道を攻めるのに、5速MTをガコガコいじりながら走る事が楽しかったんですが、もうそんな車はありませんよね。
いま私はステーションワゴンに乗っていますが、当然、マニュアルがオートマチックです。でも峠道や高速道路で減速する時には、Dの操作でマニュアル的な操作が出来るもの(+や-でギアを指定できるもの)なので、そこそこギアをいじって運転しますが、昔のマニュアル車とは感覚が違いますからね。
今回、セレナでボタン式のマニュアル車が販売されるという事は、これから先の時代の車は全てその方向で変化していくのでしょうか。そうなると私の若い頃に楽しんだ「クラッチ+シフトノブによる運転操作」という事も、過去の話になっていくんでしょうね。