私のブログ「見て喜びあるくブログ」という名前の着想は、実は「ヨコハマ買い出し紀行」というマンガの中から頂いています。
(ヨコハマ買い出し紀行 6巻「第53話 先生のマーク」から)
国内もそうですが、私が住んでいる地域には未だ見ていない場所が多々あると私は最近感じています。だから時間があれば「GIXXER150」でそういった風景を見て回りたい。そんな事を考えてバイクを購入しました。そして見て回った感じた事や考えた事を、拙い文書ですがこうやってブログで共有したいと思っています。
さて、「ヨコハマ買い出し紀行」ですが、これは講談社の「月刊アフタヌーン」で1994年から2004年まで連載されていた漫画で、作者は芦奈野ひとし先生です。この万場の世界観ですが「お祭りの様だった世の中」がゆっくりと落ち着き、「夕凪の時代」と言われる近未来の日本(主に三浦半島近辺)を舞台に、「ロボットの人」である主人公の初瀬野アルファとその周囲の人達が織りなす時間を描いた作品です。
この世界では地球温暖化が進み海面上昇が続き、産業が衰退して人口も減少、人類社会が徐々に衰退していく時代が描かれています。しかしながらそこに「悲哀」というのはなく、「てろてろとした時間」でゆっくりと終焉に向っている世界が描かれています。
こういった人類文明の衰退を描いた作品、私は何気に衝撃を受けてしまったのです。
今の人類社会もやはり人口爆発の中で、人類を取り巻く文明社会や地球環境も大きな変化の時期を迎えていますが、それはここに描かれている様なゆっくりとした時代ではありません。ただこれから十年先、二十年先の世界はどの様になっているのか、恐らく誰も予想できないのでは無いでしょうか。そんな時代の中ですが、私自身、この世界の事を可能な限り見ていきたいと日々考えているのです。そう、この「先生のマーク」に書かれているシンボルマークの様に。
もしこの作品を読んだ事の無い方が居たら、読んでみる事をお勧めしたいです。
という事で、今回はこの「ヨコハマ買い出し紀行」に描かれている場所について、少しバイクで巡ってみたので紹介してみたいと思います。
◆北の大崩れ(長者か崎)
(ヨコハマ買い出し紀行3巻「北の大崩れ」)
ここはアヤセという青年(カマス使い)がアルファと出会った場所で、ここで2人で「ターポン」という飛行物体を見るという場所ですが、実際には長者が崎という場所がモデルとなっているそうです。
長者が崎は逗子から国道134号線で葉山を抜けた先にある場所で、確かに三崎からみたら北の方向にある場所です。ここは海水浴場にもなっている様ですが、この日はあまり海水浴客はいないようでしたが、幾つかの家族が海辺で遊んでいる姿がありました。
◆ア・ゴーの道路(国道134号線)
この長者が崎から少し国道134号線を南下すると、2巻の「第15話 砂の道」で紹介されるコーナーのモデルとなった場所があります。漫画の中では若い日の爺さんが、同じく若い日の小海石先生に連れられてバイクで波打ち付けられる場所を「ア・ゴー」と走り抜けています。
今のところ、海面上昇は漫画の世界にある様に上がってきていませんが、この先果たしてこの漫画の世界の様な時代が来るのでしょうか。
作品の中で若い時代の小海石先生が「本とかでかわることでも、現場で感じるのと全然ちがう」「目の前のモノをちゃんと見て」とありますが、思えば私達が日々目にする風景というのは、こういう事なのかもしれませんね。
「ヨコハマ買い出し紀行」の事は、これからも少しずつ書いてみますので、よろしくお願いします。