梅雨入りした関東ですが、梅雨の中休みなので天気が良くなったので、その間はバイクで行くしかないと思い立ち、この日は以前から行きたかった伊豆下田へと向かう事にしました。
実はこのツーリングに先だって、私は新しいヘルメットを購入しました。
今まで使っていたジェットヘルですが、約八年ほど利用していまして、結構ボロボロだったのです。ただ問題なのが、私は所謂「頭が大きな」部類なので、通常のXLヘルメットは入りません。サイズとしてはXXLのサイズが必要なのです。ただサイズ的にXXLだったとしても、メーカーによってヘルメットは異なります。この八年間かぶっていたヘルメットはXLでしたが、丁度頭にはフィットしていました。
近所のバイク用品店を探し回っていると丁度XXLのヘルメットがあり、試着すると入りましたが若干耳が痛くなります。そこでもう一回り大きなヘルメットを確認したところ、これ以上となると値段は一気に跳ね上がると言われました。
その値段は、ヘルメット単体で5万円!!
こりゃ手が出ません。という事で「被っていればヘルメットも馴染みますから」という事で、展示品でしたので割引して貰い購入しました。
このヘルメットですが、被る時にはアゴ部分を跳ね上げてジェットヘルの様に被り、その後、そのアゴ部分を下げるとフルフェイスになるという代物で、とても気に入ったのですが、やはり被って少し時間が経過すると「耳が痛い」という事になってしまいます。まあ慣れるまでの辛抱と、下田までこのヘルメットで行く事にしました。
しかし結果として、これも今回のツーリングに影を落とす事になりました。
トビラの写真は「道の駅伊東マリンタウン」ですが、見て頂くと解る様に「ピーカン」の天気でした。気温も既に朝10時には30度を超えている感じで、とても暑かったのです。ただこの伊東に付くまでに、既に30分を越える休憩を2回取っていました。いやー、長くヘルメット付けていると耳が痛くなりどう仕様も無くなるのです。
この伊東から国道135号線を小室山の方に向い走らせましたが、途中で「城ケ崎海岸」という案内が出ていたので、耳も痛くなっていたので、そこへ立ち寄る事にしました。
城ケ崎海岸では有名な釣り橋があり、それを見ようと思ったのですが、駐車場に入って気が付いたのは、リアキャリが壊れてぶら下がっているという状況になっていました。この段階で耳の痛さ+気温の熱さも相まって、プチパニック状態。とにかく応急処置しないとならないので、Google Mapで調べて近所のカインズホームへ行きました。
カインズホームで必要な部品を購入し、応急処置しましたが、そこで既に12時は過ぎてしまいました。予定では12時には下田の近くまで付いているはずでしたが、いまだ城ケ崎海岸近辺です。「行くのを諦めるか・・・」とも思いましたが、今回はとにかく下田まで行こうと奮い立ち、とにかく伊豆半島の東側を南下しました。
海沿いをひたすら走り、河津を過ぎたあたりから空は曇り始めました。この日は南風が強く吹いていたのですが、おそらくそれが伊豆の山を吹け上り雲になっている様です。下田の手前、伊豆白浜が見える場所に「尾が崎ウイング」という休憩所があったので、そこに立ち寄り休憩です。
ここから下田までは約10キロ、もうすぐです。
伊豆急下田駅に到着したのが13時半頃でした。自宅を出たのが6:30だったので約7時間かかった事になります。
実は私事なのですが、この伊豆下田は今の嫁と初めてデートをした場所で、それはいまから22年前の事でした。その当時はもう少し賑わっていた様にも思えるのですが、この日は週末の土曜にも関わらず、それほど人が多くありません。しかも天気は曇天。実はリアキャリアが壊れた時、口も空いてしまい常備していた雨合羽も無くなっていたので、この空もようを見て少し心細くなりました。
下田で何か食べようかと思いましたが、過去に知っている店が閉まっていたもしたので、とりあえずペリーロードと了仙寺の写真を撮り、西伊豆廻りの帰路を急ぐ事にしました。
本当はこのあと石廊崎を見て回りたかったのですが、空も模様が何時降り出してもおかしくない感じもしたので、とにかく西伊豆方面で波勝崎・松崎方面へ向けてバイクを走らせました。
西廻りの国道136号線は、崖上の高い場所を通るルートなのですが、そこはとにかく「濃い霧」に覆われた感じでした。遠く西の海は空が晴れているんでしょう、キラキラしていますが、西伊豆の空もようは低く雲が垂れ込めているのです。
途中、耳が痛くなると休み休み走らせて行きましたが、西伊豆あたりから青空が見え始め、土肥温泉付近では青空も見え始めていたので、そこで休憩する事にしました。
この土肥温泉では公園に足湯もあり、VFRに乗って来ていた叔父さんも、足湯に浸かりノンビリしていました。本当はここでノンビリしたいところでしたが、既にここに着いた時点で16時を回っており、この先、修善寺に抜けるには土肥峠を抜ける必要もあり、その先では箱根峠を抜けるルートを想定していたので、あまりノンビリもしていられません。土肥峠方面を見ると雲が立ち込めているのがわかります。
暗い中、濃い霧の峠を越えるのはどうしても避けたいので、先を急ぐ事にしました。
土肥峠は案の定、濃い霧に見舞われていましたが、なんとか無事に超えて「道の駅伊豆月ヶ瀬」に到着しました。しかし周囲を見ると山の上は雲の中でしたので、箱根峠を越える事を考えて先を急ぎました。
本来ならば下道で箱根まで行きたかったのですが、時間も無い事から、ここから伊豆縦貫道をひたすら走り、箱根峠を目指しました。伊豆縦貫道を四十分ほど走ると三島塚原ICへ到着します。この段階で富士山の方では雨が降っているのが見えました。また国道1号線では「箱根峠濃霧注意」と出ていましたので、覚悟しつつ箱根峠に向いました。
箱根峠には18時に到着しました。
この時はパーキングエリアに入りましたが、視界が二十メートルも無いので、良く見えません。休憩したのですが、これだけの濃霧の中で一休みするのは、とても不安に駆られるものでした。
その後、箱根新道から小田原厚木道路を走り、厚木西インターチェンジで降りて自宅に到着。走行距離は339kmと過去のツーリングに比べ距離はそれほどでもありません。しかし途中のアクシデントやヘルメットがなじまなかった事もあって、今までのツーリングの中で一番疲れたものとなりました。
まあツーリングというのは、様々な事があって成り立つものです。こういう時もあるもんなんですね。