先日の日曜日(6/4)、天気も少し良かったので近場を行こうと思い立ち、千葉県方面に少し行ってきました。
以前は千葉県は私にとって「近くて遠い県」でした。何故ならば、行くにしても東京湾フェリーを利用するか、船橋方面を大回りしない限り行く事が出来ません。いや、正確に言えば「お金がかかり行く事に躊躇する」という場所でした。
私が住んでいる神奈川県から千葉県へは、東京湾アクアラインを利用すれば距離的には近いのですが、その利用料金が普通車で3140円、自動二輪(軽自動車)でも2510円するのです。東京湾フェリーを利用しても2100円はかかってしまいます。その為に行くにしても、それなりに出費を覚悟する必要がありました。
しかし先日、バイクにETCを取り付けたので、アクアラインも自動二輪では640円で通行できるようになり、かなりこの閾値が低くなりました。
千葉へ行く事を思い立ったのは日曜日の朝で、ブラっとでて帰ってこれる場所で面白そうな場所は無いかなと考えた時、チバニアンの事が思い浮かびました。
チバニアンとは何ぞや、ですが、簡単に言えば千葉県の養老渓谷付近で地磁気逆転の痕跡が見つかり、それが地質年代境界である事が判明、その逆転の地質的な時代を世界的にチバニアンと呼ばれる事になりました。すみません、あまり地質学とかは知らないもので、ザクッと説明するとこんな感じになってしまいます。でもこの地磁気逆転というのは、何も大昔の事ではなく、現代でも起きていることなんですよね。近年でも北極の磁極が数十キロ移動している事が話題になったり、アラスカに住むイヌイットの長老も、太陽の位置がオカシイとNASAに緊急報告したというニュースもありました。だからもしかしたら磁極反転というのは、現在進行形なのかもしれません。
まず9:30頃に自宅を出発し、下道を使いながら川崎の扇島のアクアライン入り口へ向かいました。ルートは保土ヶ谷バイパス(国道16号)で横浜に向い、横浜から第一京浜(国道15号)、そして産業道路を使いました。
日曜日の午前中で、道も比較的すいていたので、アクアラインの海ほたるには1時間ほどで到着しました。この日の海ほたるは観光客もそこそこいて、若干混みあっていました。ここからGoogle Mapでチバニアンを検索すると、時間にして約1時間程でした。午前中には到着出来る様です。
チバニアンは県道から少し脇に入った場所に、こぢんまりとありました。世界的な痕跡なのですが、この日も駐車場には数台の車と、サイクリングで立ち寄った人が一人だけいました。とりあえず駐車場にバイクを止めて、チバニアンの地層が確認できる場所へ向かいました、徒歩10分程の距離だそうです。
場所は渓谷の底にあるので、道は結構急坂になっていて、歩いていて少し息が切れてしまいました。
渓谷の底はこんな感じで、前日、結構な雨が降ったせいか水もササ濁りで若干多めとの事でした。
上の写真の真ん中に走る一つの境界線がチバニアンを示すものだそうです。
この場所には専属のガイドさんがいて、丁寧に説明をしてくれましたが、地磁気逆転時代に木曽御嶽山の噴火の火山灰が堆積して出来たのがこの地層で、当時、千葉県は海の底にあったそうですが、その火山灰がその海底に堆積して写真の地層の線にある部分が出来て、その後も様々な堆積物が積みあがったという事でした。時間にして地磁気逆転は2万年ほどの時間が掛かっているとか。。。
これがチバニアンが国際的に認められた証のものだそうです。世界的な発見も、こんな静かなこぢんまりとした場所にあるんですね。この日は少し暑かったのですが、偶に川沿いに吹き抜ける風が涼しかったです。
この後、九十九里浜まで1時間程度だったので、そこへ向かい、焼き蛤でも食べようかとも思いましたが、お財布の中と相談した結果やめにしました。給料日前ですからね。
昼過ぎにはチバニアンを後にして、アクアラインを使い自宅に戻りました。走行距離は180キロほどで、走行時間は5時間半という感じでした。