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齋藤務作[特殊戦闘降下空兵ボディーアーマーナイトスターD1]

2014-07-31 07:33:08 | SF小説



齋藤務作[特殊戦闘降下空兵 ボディーアーマーナイトスターD1]

最終世紀 ー 序章 ー

天空の怒りープロローグ

コンピューターゼウス反乱、超空母ジュピターゼウスの人類への挑戦状

 

地獄からの脱出、運命の別れと定めとの出会い、謎の男、陸兵の冴木砦


幾万年の謎が有る、人が生まれてから持った悩みだ。

神が人なのか?人が神なのか?何も語らぬ神へ問い、そして、その無知な答えを求めたのは、それは矢張り人だった。

人類たちの作った人の世界が、突如として、大きく震えるように、全てを包む空間が振動した。

その時、頭上の天を覆う、星ぼしの輝く暗黒の天空は、赤々と激しく業火に燃える炎うに裂け、

広がる大地は砕けて、雷鳴は激しく轟き、空に 掛る雲を切り裂くように、稲妻は眩く輝く、

黒々と立ち上る黒煙の中で、漆黒の闇の空中に浮かぶ、その巨大な船体は、天界都市に君臨する。

恰も、全能の神ゼウスの、荒ぶる怒りの如く荒れ狂う弾丸とミサイル、高熱の光のレーザーが、

生きとし生ける、その全ての人々を焼き払う、天地が引き裂かれ、烈火の神の 怒りに触れた。

罪深い人と世界が滅ぶが如く、そこに、天空のあらがみと化した、コンピューターゼウスが、

神々が人の為に作られた、全ての地上世界を、瞬く間に 破壊さって 仕舞うように攻撃と殺戮を始めたのだ。

それは、無知で愚かな 人間たち 人類への反乱だった。

人類の手で生み出された人工の神、高性能人工知能を持った、最新鋭の、超空母ジュピターゼウスの、

新型の反転素粒子電子頭脳が、突如としてコントロールが出来なく為って仕舞ったのだ。

その自己の自我に目覚めた、コンピューターゼウスは、人間たちに、絶対の死を齎す悪魔と化して暴走した。

最新鋭の空中飛行型、超空母のメインコンピューターゼウスは、その超空母のシステム全てを支配し、

その艦内で、為すすべ無く逃げ惑う乗員達を焼き殺し、

抵抗する乗員は全て、搭載されていた新型のセキュリティーアンドロイド、ssm,xxx,シークレットスナイパーマシンスリーxに引き裂かれていく、

荒れ狂う業火の地獄の中で殺されていく、超空母ジュピターゼウスの乗員達、

艦内に搭載された、最新鋭のボディーアーマーナイトスターや、最新兵器は、

ミッションオペレーションコンピューターが機能停止し、

そのバトルダイバー達、戦闘搭乗員は、発進も戦闘も出来ずに、動けないボディーアーマーの中で、

狂ったスナイパーマシーンに、無残に引き裂かれ殺されて仕舞い、制御システムを切り、手動操作で飛び立つ機体も、

敵の識別も出来ず、味方の非情で強力な攻撃の前に、反撃も回避も叶わず、全く 何も役に立たなかった。

それは、あらゆるシステム 全てが ジュピターゼウス型コンピューターに完全自動制御され 委ねられた。

オペレーションバトルシステムの為に、完全に無力化されて仕舞った。

それは、かつて人類が経験した事の無い、完全な機械による大規模で悲惨な、ジェノサイドの惨劇だった。

超空母ジュピターゼウスの艦内の、全乗員虐殺執行が、それが、機械の神と為った、コンピューターゼウスの人類への挑戦状だった。

そして、俺の悪夢は、このゼウス反乱から、始まったのだ。

 

俺がどうやって、そこを脱出したのかは、今でも分からないが、

唯、俺はボディーアーマーの中に乗って、荒れ狂う 超空母ゼウスの艦内から、誰かに射出され、

燃え上がる地獄の中から脱出した。

俺の目の前にいた、美しい人の面影が遠くに霞んでいく・・・

あれは一体、誰だったのか?

その美しい女性は、俺の霞む記憶の中で、俺に向かって優しげに手を振って、

俺を、俺だけを呼んでいる。

そんな俺の意識が、次第に掠れていく中で、俺は、俺の頬に残される。

微かに残った 甘い香りと、唇の温もり以外は、俺の記憶と共に、何もかも失った。

俺は、空から落ちる、星屑のように天から流れ落ちて辿り着いた場所で、

気付いた時は、見渡す限り、地上には何もない、砂丘の上に墜落していた。

そこがどこなのかも、自分が誰なのかも解らぬまま、その広大な砂漠を彷徨っていた。

そして、遠くの砂漠の中で、蜃気楼の幻のように、俺の前に現れた陸戦バトルアーマーが、俺の方に向かって来た。

それは、正規軍では無い、傭兵の部隊の物だった。

その重武装の陸戦バトルアーマーが、俺の前に来て、バトルアーマーの真空レーザーエンジンが止まり、

アーマーハッチを開けて、中から出て来た男が、俺に声を掛けて来た。
「おーい、お前さん、見た所、ゼウス部隊の生き残りかい?」


俺は、その敵かも知れない、怪しい男に対して、警戒して身構えていたが、

全身に渡る体の負傷と、あの艦内の激しい戦闘での、極度の疲労で力尽きて、その場に倒れていた。

そして、俺が次に気付いた時には、その傭兵の乗る、バトルアーマーの倒した狭いシートの上だった。

負傷していた俺を手当てする、その傭兵の男が、意識の戻った俺に言った。
「気付いたかい?お前さんは、ゼウスの数少ない、生存者のようだ」


「なーあ、自分の名前が言えるかい、酷い体だが、ここじゃ手当はこんなもんだ」


「俺は、俺は、何だ、思い出せない、何も、何故だ、俺は、記憶が消されている、俺は誰だ!ウウ」


「おい、落ちつけ、自分が誰かと、俺に向かって怒鳴られても、答えようも無いぞ」


俺は、男の質問に答えようとした、だが、自分の名前も認識番号も出てこない、

俺に残された記憶は、あの、轟く砲火の轟音と、燃え狂った炎の船内の、床を黒く覆った、無残に砕け散った夥しい死骸と、破壊された廃墟の地獄の惨状の記憶だけだったのだ。


「お前さんは、一時的に記憶が無くなっているんだ、無理するな、ゆっくりと休めばいい、俺はな、元陸兵大尉の、冴木 砦だ、よろしくな」


俺の身には、俺を誰か示す物は何も無く、作為的な物が感じられると、冴木が俺に告げたが、

俺が脱出の為に墜落した、ボディーアーマーの回収もして呉れて、バトルアーマーに積んでいた。

そのボディーアーマーにも、俺の痕跡は何も無く、ただ俺が、そのボディーアーマーのバトルダイバーである事だけが解っただけだった。

俺は、その儘、冴木と言う男の、アジトへ連れて行かれた。

冴木は傭兵の仕事を終えて、帰還の途中だったのだ。

そして、俺たちの乗ったバトルアーマーを乗せた大型の輸送用のフローターヘリが、新日本皇国の新国土の末端の、傭兵基地の着陸ベースに下りた。

それが、俺が冴木と出会い、そして、このバトルミッションカンパニーのアジトに初めて来た時の事だった。

 

その後で分かった事だが、俺の乗っていた、超空母ジュピターゼウスは、

搭載した新型の人工知能のバトルオペレーションシステムコンピューターが、反乱を起こして人間に対し、無差別に戦闘を始めたと言う、艦内の乗員全てを虐殺した。

その後、コンピューターゼウスは、超空母を支配した、だが、その船は核融合弾が大爆発を仕手、日本海に大破し海底に沈んだ。

俺は、その超空母ジュピターゼウスの所属する、国際軍事同盟軍の空兵であるらしいが、

国際軍事同盟軍は、なぜか、超空母ゼウスの生存者を全て抹殺していた。

俺にもその魔の手が来ると、冴木から伝えられた。

冴木は迷惑掛けついでに、ここに居ろと言っている。

ただでは無く、俺の、空兵と仕手の腕を借りたいと言って来たのだ。

俺には、行く当ても無く、冴木と暫くは、手を組む事にしたが、

然し、何一つ記憶もない、そんな俺には、名前すら無いのだ。

そこで、冴木は、俺に、ヨロイと言うコードネイムを呉れた。

そして、俺の定められた、見えない運命への戦いが、ここから始まったのだ。

俺の運命が、激しく大きく音を立てて、変わっていった。

 

バトルアーマー輸送用のフローターヘリが、俺を、どこかに連れて行く、

回転して風を切るメインローターが、俺の居るべき場所を変え、そして、仲間たちの姿も変えていった。

それから、俺は、ベットの上で何日か眠っていた。

冴木のアジトで、傷付いた俺が、再び目覚めた時には、其処には、俺の新しい世界が有った。

其処は、新日本皇国の新国土の末端の広大な廃材の中に隠された、秘密の傭兵部隊の、冴木のアジトの隠れ家だった。

そして、俺は、その新しいメンバーとして迎えられていたのだ。

 

傭兵とは、依頼された作戦をこなす、それだけの仕事だ。

冴木の傭兵部隊は、バトルミッションカンパニーの一部隊だと言う、

そして、新たな運命が、ここに有るのだ。

俺は、唯、その新しい運命を、受け入れるしか出来なかった。

 

 

齋藤務作[特殊戦闘降下空兵ボディーアーマーナイトスターD1]2014、7、31、

改正2018、1、5、個人雑誌グラス編集部、副編集長兼雑用、主力作家の齋藤 務、

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齋藤務作[特殊戦闘降下空兵ボディーアーマーナイトスターD1]

2014-07-31 04:17:27 | 個人雑誌グラス

齋藤務作[特殊戦闘降下空兵 ボディーアーマーナイトスターD1]

最終世紀 ー黎明の闇の存在ー

人工人類

 

人工人類は、日本の遺伝子研究の先進技術研究所、

 

人工生物発生ラボで生み出された先行型人工生命体である。

 

その主たる目的は、人工的に生命(人間)を生み出して、

 

激減した国民を補助的に増産させるための秘密計画の一部だった。

然し、ただ人間のコピーを増やしても、

 

近親交配と遺伝子の劣化が著しく発生するだけで、

 

遺伝子を組み替えたクローンでは、生命力と自明が不安定化して仕舞い、

 

その儘、人類と交配すれば、人類その物が絶滅の恐れがあった。

 

ただ、組み合わせを変える遺伝子操作では限界があり、

 

科学的な意義を見出せない上に、自分たち科学者の存在が希薄になり、

 

研究が先細る前に、自分たちの存在を示すためにも、

 

純粋な科学的探究が、彼ら生命科学者たちを前に進ませた。

 

 

多彩な可能性を加える事で、生命の新たな創世と言う神の領域に踏み込んだのだ。

 

それは人間以外の強靭な遺伝子を、人型に組み込み入れる事で超人的な生命を創造した。

 

あらゆる遺伝子が集められ、その可能性が試される中で、

 

純粋な人工的な人間をゼロベースで作り上げる事は、人が神の領域に到達した事の証だった。

 

生命を探求する科学者が夢に見た生物進化を飛び越した生命科学の挑戦だった。

 

 

 

初めに、基礎的な人間の遺伝子フレームを構築し、人と同じDNAを配置して始まった。

 

人間の模倣では無い事を明らかにするために、アミノ酸や塩基などを別物として、

 

多岐に渡る組み合わせの基礎フレームモデルが作り出された。

 

 

さらには、人類には明かされない、地球以外の異星生命体との接触で得られた細胞を使い、

 

全く未知な生命での人化、疑似人間の人体モデリングがなされ作られた。

 

それらのデータから得られた結果を、抽出した形で、異形の人類が作り出される。

 

その有効な各遺伝子は、地球上の人以外の得意的な遺伝子の組み合わせで形が作られ、

 

それらが用いられた色々な人型が揃えられると、実験はエスカレートして行った。

 

 

無から生命を作り出す事、研究者たちが目指した人を超える人の開発が始まった。

 

今度はシリコンベースの細胞を開発、更なる生命体の向上した物を作り出して行く、

 

だが、それだけでなく地球上以外の技術や操作遺伝子を取り入れた。

 

新たな遺伝子ソースを組み込み、無機質で構成される人型、

 

それらに独自の再生力を持たせて、人を超える人類を作り出そうとしたのだ。

 

 

結果、幾つもの試作した人類型が生み出され、秘密活動に投入すべく増産された。

 

表向きは、人類の進化と飛躍であったが、人工的国民増産計画が差し込まれ、

 

無尽蔵な開発が行われ、乱雑に人工的な生命たちを人として量産して仕舞った。

 

 

各国も同種の生命研究を並行して行っていた事で、多種多様な人類たちが地上に、

 

人らしい、人で無い者、人以外の何か、その数は全く把握できない程で、

 

至る所で無差別に生み出されて仕舞ったのである。

 

 

その目的は軍事兵器や、真空宇宙開発用、過酷な環境でも活動できる人型などがあり、

 

実験と研究が、段階を踏まずに実用へと、闇雲に開発された。

 

 

その時の人類は、新たに接触した異星生命体と交戦状態にあり、

 

必要な兵力の人材を人工人類で補ったのである。

 

彼らは、幾らでも生産して増員できる事で、

 

異星生命との戦闘は人類側が押し切る形で休戦状態に持ち込んだ。

 

 

 

以後、大量に残った人型と、人工人類は厳重に管理されていたのだが、

 

その処遇を持て余していた事で、削減と言う形で大量処分が下された。

 

それを察知した人工人類は、一斉に人類に対して反旗を翻して、

 

人と人で無い人との戦いが勃発した。

 

 

激しい戦闘が行われて、人類も人工人類も夥しい被害を出しながら、

 

戦況は長期戦となり、互いに疲弊して硬直状態の儘、月日が過ぎている。

 

その姿は多種多彩な形状や形を持ち、知性を有している。

 

人工人類たちは、種や形状を超えて同盟を組み、以後、自分たちを人工人類同盟軍と称した。

 

 

 

追加記載

 

 

人工人類は、女性が99パーセントを占めている。

 

それは、人工人類同士の交配を防ぐためだ。

 

交配すれば異形形態が表面化して、人以外の者になって行って仕舞うからだ。

 

奇形の人類は人工人類の中では、自己崩壊の引き金になり、人類との共存どころか、

 

自分たちの種の維持すら儘ならなくなるからだ。

 

1パーセントいる男性も、同類の人工人類との交配を禁じている。

 

彼らは、人類の形態が失われない様に完全管理されているのだ。

 

人類との戦争は、自己の存在を守るための物であって、相手を滅ぼす物ではない、

 

寧ろ、自分たちを人類と同等の存在として、人類の社会に組み込まれる事を望んでいた。

 

その表れが、自らを人工人類と呼称する理由だった。

 

 

 

人工人類同盟軍の中で、高度な知能を有した異形なモンスター人類が存在しているが、

 

人工人類同盟軍でさえ、その存在を手に余しているのが現状だ。

 

彼らは、凶暴なモンスターが故に、人類を滅ぼしかねない存在だった。

 

元の原種の人類が滅びれば、多種の人工人類の結束は崩れ去り、内部で争いが起こり、

 

地上の真の人類の地位を奪い合いになる恐れがあったからだ。

 

人工人類の彼らは、人類との争いの状況を見ながら、人類と同等の立場で合流する事が、

 

人工人類の真の望みであったのだ。

 

 

 

 

 

 

齋藤務作[特殊戦闘降下空兵ボディーアーマーナイトスターD1]2014、7、31、

改正2018、1、5、個人雑誌グラス編集部、副編集長兼雑用、主力作家の齋藤 務、

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