放射性ヨウ素内用療法の詳細は以前書いたこちら
RIアブレーション
隣接するリンパ腺への転移がかなりありましたから、私の場合はハイリスクだったため行った方が良いということでしょうね。
手術してすぐにこの「放射性ヨウ素内用療法」以下、RIアブレーションをしなかったのは、まだ通っている病院では行っていたなかったことがあります。やった方が良いとは言われていましたが他病院に入院、通院しなければならないということで渋っていました。
2011年から外来でできるようになり、当該病院でも行うようになりました。でもその頃は大腸癌の手術をし、加えて主人が自宅療養をしていたので、いろいろな条件を満たせずに見送っていました。いろいろな条件とは、家族と連続して6時間以上近くにいないことなどです。
そんなこんなで昨年から実施する話が復活し、今回の実施に至ったという次第です。
また行う(そんなことでは困りますが)時のために、また、甲状腺の検索でこちらを訪れてくださった方々のために、概略ではありますがメモ的に経過を残しておきたいと思います。
2013年12月に注意事項や、治療の流れについての詳しいオリエンテーションを受ける。
甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)を中止することなく、治療の前にヒト型甲状腺刺激ホルモン剤(タイロゲン)を注射する方法での治療です。
2週間前からヨード制限食となる。
食品には含まれるものにヨードがあるとは書いていない。
禁止物として。。。
海藻類(わかめ、昆布、ひじき、のり、寒天、モズク等)
おだし(和風だし、昆布だし、ほんだし、だし入り味噌等)は禁止の中心となるもの。
また、魚介類、人工着色料を使用したお菓子類やソーセージ、インスタント食品、栄養ドリンク、一部の飲料水、こんにゃく類(黒いこんにゃくはひじきが含まれている)、うがい薬など
その他、増粘剤、安定剤、ゲル化剤、増粘多糖類などと表示されているものにはカラギナンが使われていて、これは昆布由来らしくNG。
牛乳は1日200ml程度、卵は1日1個まで。
私はコンソメや鶏がらスープを使用した野菜スープ類。
鶏肉のだしでお鍋。カレーライス。
お肉やお野菜中心の食事をしていた。
お菓子類は一切食べず、アメははちみつ100%のアメのみ。
果物はOK。
治療開始
タイロゲンを2日間注射し、3日目に放射線カプセルを飲む。3日間は不要不急の外出は禁。家でも、トイレは2度流す、お風呂は最後に入り(家族がいたら)すぐに洗い流す。などの制限があった。
タイロゲンも放射線カプセルも副作用は嘔気ということで、嘔気止め(プリンペラン)を処方してくれていた。1日3回3日分。 でも、ちょっと気分悪いな~というときに飲めばいいと言われていた。
前々日(1/22水曜)午後に臀部にチクリとタイロゲンの注射。
針を刺すちょっとした痛みだけで、薬液(1mlかな)を注入するときの痛みは全然なし。
たまに嘔気の副作用があるようだがまったくなかった。念のため昼食後にプリンペランを飲んでおいた。
朝から咳が出ていた。
注射をする前に、咳が出るが大丈夫か、風邪薬(葛根湯)を飲んでよいかなどを確認したところ、問題ないといわれ、就寝前に葛根湯を飲もうと思い、安心して注射に臨んだ。
ここから例外の状況を。。。
前々日(1/22水曜)夜はお風呂に入っても身体が温まらず、やや寒気がしたので早めに就寝。
夜間も寒気は続いていたが怖くて熱は測らなかった。
前日(1/23木曜)朝、起きたら高熱。38.4℃あった。まだぞくぞくした感じは続いていた。
午前中仕事の予定だったがお休みをもらい受診。(これは甲状腺とは別の病院)
インフルエンザの検査、胸部レントゲン、採血、検尿を実施した。炎症反応(CRP)もあがっておらず、白血球も8000くらいで、各検査の結果これといって原因が見つからず。
呼吸器内科の医師は、前日(1/22水曜)にタイロゲン注射をしたのがどうもひっかかっているらしい雰囲気。
とりあえず高熱(外来で測ったら38.9℃)だったため、維持液の点滴を1本(500ml)してもらい抗菌剤と去痰剤、鎮咳剤を処方してもらって帰宅。
すでに時間は13時。タイロゲン注射に行く時間。でも熱は高いまま。
自宅に戻り、甲状腺担当医師に電話で相談した。
*できれば2回目のタイロゲンも打った方が効果は上がる。でも来られなかったら仕方がない。
今までヨード制限もしたことだし、今回の治療はタイロゲンから後の検査までセットになっているので、もしかしたら料金は取られるかもしれない。タイロゲンを1回しか打たなくても、放射線の効果がまったくなくなるわけではない。熱があっても風邪でも放射線には関係しない等々
少し遅くなってもタクシーで注射に行こうかと思ったが、身体が・・・
そういうわけで2回目(1/23木曜)のタイロゲンはあきらめた。
夜、頭痛が酷かったので鎮痛剤を飲んだ。鎮痛剤は解熱効果もあるので、風邪など引いたときは菌と闘うために発熱するわけだから、できれば鎮痛解熱剤は飲まないほうが良い。しかし頭痛には負けた。 案の定、夜中には解熱し36.0℃台になった。
食事も摂れずずっと眠っていた。
1/24金曜 放射線カプセルを飲む日。11時が予約だった。
やはり解熱したのは薬の効果で、また朝は38.3℃くらいをいったりきたりしていた。
辛かったけど、今日を逃したら今までの制限食や1回打ったタイロゲンが無駄になる。
意を決して、タクシーで病院に向った。念のため吐き気止めのプリンペランを内服。
発熱中は入浴していないので帽子かぶってマスクして。
食事制限中ずっと母がいたが、この日から数日は出入り禁止とした。
①直接放射線科に行く。
②放射線科医の問診がある。前日担当医から熱があってもタイロゲンを1回しかしていなくても問題ないと言われていたことを伝える。放射線技師がずっと傍にいて細かく説明をしてくれる。
③問診直後に放射線カプセル内服。
紙コップにカプセル(普通の薬みたい)が入っており、手を使わず口に含む。
違う紙コップに水が入っており、それで飲み込む。
④別室に誘導され1時間ほど休む(安静)。リクライニングシートになっており、熱があったので横になったら寝ていた。③で飲んだ水の残りの水(ペットボトル)とエチケット袋“ゲロゲロ”を渡された。
⑤1時間ほどしたら声をかけられ、トイレを促されて、放射線量を測定して退室(終了)
帰宅してからはまたずっと寝ていた。熱は相変わらず38.0℃台。
放射線の副作用は全然なかった。
ヨード制限は治療後3日目までということで27日まで継続。
どっちみちほとんど食べられなかった。
熱は26日には下がり、久しぶりに入浴をした。(22日水曜以来)
治療後のRI検査。
①外来でちょっとした問診があり(担当医ではなく、ただ現状を聞かれただけ)
②放射線科に行き検査。ただ器械の中でじっとしているだけ。
これで本当に今回の治療が終了。
効果は次回の受診時にRIの結果と採血でわかる。
風邪の後日談
28日に呼吸器内科の再診。タイロゲンが熱源ではと疑っていたDr。わざわざタイロゲンの資料をプリントアウトしてくれており、一過性にインフルエンザ様の症状を呈すこともあると説明していた。
熱は下がっていたがまだ咳があるので抗菌剤以外の薬を処方してもらう。
以上、RIアブレーションの経過でした。
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