ゴンダル年代記

ようこそおいでくださいました。エミリ・ブロンテがひっそり書きためたゴンダル物語のようにこっそり書きためます!

ディア・ハンター

2022-11-03 21:27:38 | 西洋映画





ディア・ハンターのディアって、手紙の書き始めの「dear」と思い込んでいました!親愛なる狩人くらいのてきとうな意味を想像していました。全然ちがいました(笑)
この映画では、ベトナム戦争にいこうとする男の子たち。なんでもないアメリカの田舎町の労働者である男の子たち。彼らが仲間と楽しみに出かけるのが鹿狩りなのだ。

だから、ディア・ハンターのディアは、「deer」(鹿)。鹿の狩人のことだったのだと映画をみて感動して、帰ってきてから気がついた(笑)

いっしょにいった友人にこんなラインをしました。

「今日はありがとうございました。ほんとうにすごい映画で今も感動中です。デ・ニーロの銃を構えたポーズはいつもどこかでみたことある感、いい既視感がありましたね。ほんとにすてき。クリストファー・ウォーケンの最後のセリフ『一発か…』この記憶を取り戻した親友ニックの笑顔はすごかったとしか言えません。こうしてラインをしないと寝られないかもしれないくらいひさしぶりの感動てした。」

マイケル・チミノ監督はいつも最初の美しくヘビーな映像と、美しくヘビーな音楽にやられてしまう。
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」「シシリアン」「シシリアン ディレクターズ・カット版」むかしからわたしはやられっぱなしでした。
それなのに一番評価の高い「ディア・ハンター」はみてなかったのです!
ベトナム戦争の映画って暗そうで避けたかった。 むかしテレビでみた「地獄の黙示録」が美しくて本物で気持ち悪くなるくらいに恐ろしかったし。

でも、みてよかった。
チミノって、すごくすごくすごかったんだ!

窓には顔があって

2022-10-20 12:56:00 | 西洋映画









ある方のブログで、おうちに顔があるという記事を読みました。南イタリアの、ちょっと最果て感のある小さな村でひとびとは貧しくて…原作とか映画の影響で「胸のしめつけられるような」さみしさをイメージしていた寒村。だったのですが、ちがいました。かわいらしいきれいな町でおうちにはひとの顔にみえるようなデザインがほどこされていて…カルロ レーヴィのインテリ目線とか、フランチェスコ・ロージ監督のリリシズムというのかしら、映画では豚の去勢をしにまわってくるおじさんがいたりして、この世のきびしさを描いていていながらも、どこか優しくあたたかい。
そんなイメージでぱんぱんだったわたしには、リアルな今のその町は、文章のすばらしさも手伝って、ほっとするような内容だったのです。

さて、我が家は窓が多いです。お天気によって窓の表情が変わります。窓にも顔があるな。ルカニア地方ガリアーノ(原作での仮名)とは意味あいが違うけど。

トラ・トラ・トラ

2022-10-05 00:06:22 | 西洋映画
NHKBSを久しぶりに観たら「トラ・トラ・トラ」が始まった。
暁の零戦発艦シーンのかっこよさ。
戦争を描いている場面をかっこいいと書くなんて、まじめなわたしはとまどう。
戦争そのものがかっこいいといいたいのではなくて、この場面、この映画の物語がほんとにかっこいいと感じてしまったのです。
俳優さんの目がよかった。目が美しければスターになれると有名な作家が書いておられたけどそのとおりだ。
ここは黒澤明監督がとったというけどほんとなのかな。

ネット上でも散見するけどわたくしの大好きな映画「トップガン」でも夜明けに飛行機が飛び立つよね。
この場面って、影響あったのかな。


ルキノ ヴィスコンティ

2022-08-16 22:59:22 | 西洋映画
お話してもお話してもコレしか本物はないと昔からおもえでしょうがなかった。 イタリア映画の巨匠ルキノ ヴィスコンティ。 マリア・カラスの演出も手がけました。たしか椿姫。
彼の映画では、演出はオペラであり、映像は美術であります。

けっこうピアノ曲も出てくる。
今日観てたピデオは、「熊座の淡き星影」
たしか冒頭でカクテルピアニストが演奏し、クラシックピアニストであったお母さまが弾く曲は、フランクだったかな?
確認しておけばよかった…

「ルートヴィヒ」ではシューマン「子供の情景」

「ヴェニスに死す」でタジオがひとりでポロンポロン弾いていたり、娼婦がお部屋で弾いてたりするのが、「エリーゼのために」

「イノセント」はサロンに招かれたピアニストの女性がモーツァルトの「トルコ行進曲」

もちろんオペラも数多く登場してます。またいつか書きます。