
雅の世界チャリティコンサート in 建長寺
過日、新聞記事で東日本大震災チャリティー雅楽演奏会があることを知り、電話予約しておいて出かけた。
企画したのは「未来・連福プロジェクト」という、震災直後鎌倉に避難してきた人々の力になろうと結成されたボランティア団体。
鎌倉在住の主婦を中心として、原発事故被災地福島の子供と保護者を招き鎌倉建長寺に宿泊、ボランティアの主婦たちの手料理でおもてなしをしたり、今日出演している雅楽師東儀九十九(とうぎつくも)さんと娘の雅美さんの笙(しょう)や竜笛の演奏や、舞楽を楽しんでもらおうという。
東儀さん親子は、有名な東儀秀樹氏のお母さんとお姉さん。建長寺の協力で境内の龍王殿で雅の世界を堪能させてもらった。笙や笛の生演奏を聴くのは初めてであったが、洋楽と違って、倭の国日本の古式豊かな幻想の世界を彷彿とさせるすばらしい音色とメロディである。
特に笙は、演奏の合間にコンロで温め乾かしながら演奏しないと音程が狂うそうで、神々の宿る自然の素材を上手に操ることで、深遠幽谷な情景が目に浮かぶ。久しぶりに鳥肌が立つ感動を覚えた。
曲目は古典雅楽から舞楽「陵王」、「越天楽」など、また、東技秀樹氏作曲の「星は見ている」「三つ星」などが上演された。コンサートの収益は、3月に建長寺に招待する福島の子供たちのために使われるという。私もこの趣旨に賛同してやってきた一人である。
もうすぐ3.11がまたやって来る。早や3年の月日が経ってしまうが、復旧も復興もまだまだである。こうして継続的に支援していくことが大切だと思う。被災地に自腹で足を運んで支援活動をしている人もたくさんいる。このような尊い行動は私にはとてもできないが、今でも毎月わずかばかりの寄付を日赤を通してさせてもらっている。もともとボランティアのつもりで始めた今の仕事、いただいた報酬の中から、お釈迦さんの教えである布施のこころを、できるだけ長く実践していくつもりである。26/2/11
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