鎌倉日記22・・・ぼんぼり祭り

 中央のぼんぼり　竹中直人作

　　　　　　　　　　鎌倉　創作イタリアンダイニング「Line-line」

3年ぶりにカミサンと鎌倉八幡宮ぼんぼり祭りに行く。

鎌倉駅着は夕方5時、まだまだ明るい。駅構内は帰りの観光客で混雑していた。

小町通りをまっすぐ八幡宮方向に歩いて、干物の「山安」でキンメなど九州宮崎のエイコ姉さんに宅配依頼。

お目当ての日本舞踊奉納の舞までは時間もあり、段葛通りを海岸方向へ行ったところの、創作イタリアンダイニング「Line-line」で食事。

鎌倉野菜を使ったピザやスパなど、甘みもあって美味しかった。お店にはジャズのCDが壁際にたくさん並べられて販売もしていた。オーナーの趣味らしい。ママさんがそのうちの一枚をBGM代わりに聴かせてくれた。

ハートランドビールでほろ酔い気分になったところで、店を出て八幡宮に向かう。すっかり陽は落ちて、400本と言われるぼんぼりの絵や言葉を堪能しながら舞台の前に立つ。

日本の伝統芸術として脈々と受け継がれる日本舞踊を観るのは久しぶりだ。愛用のニコンD800の高感度でシャッターを切りまくる。

47年前、東京の飯野ホールで亡き妻の舞姿を撮っていたことを思い出す。彼女は若柳流の名取になって間もない頃でまだ２３才だった。その４年後、私と二人の息子を残して天国に逝ってしまった。もう遥か昔のことであるが、目の前の舞姿に彼女の姿をついぞダブらせてしまう。