静岡県 妙善寺 広目天
戦後70年という節目で、終戦記念日のことが今朝の新聞を賑わしていた。この時期になると、テレビ、新聞、映画などは戦争に纏わるものが多い。
ヒロシマ、ナガサキの原爆投下や沖縄本土の地上戦、各地の空爆、艦砲射撃など、海外も含めて310万人もの死者を出した悲惨な出来事を決して忘れてはならない。
戦争は絶対にいけないと世界のだれもが思うことであるが、残念ながら未だに戦争はなくならない。歴史を辿ってみても世界のあちこちで戦争は繰り返されている。
世の中に絶対はない。人生もまた同じように思う。絶対こうあるべきだ、これしかないと思っても相手があること。自分の思うようにならないことがいっぱいある。
幸福とは何かと問われた時も、人それぞれの意見がある。十人十色、百人百様なのだ。何事も絶対的と考えるより、相対的に考えることも大切かと思う。
自分だけが何故? 自分の家族だけが何故?と、不運、不幸を嘆く人も多い。一生健康でお金にも恵まれて病気にも事故にも遭わず、幸せだと思う人もたくさんいると思うが、人生のアクシデントに見舞われた人の多くは、それを耐え忍び糧として一生懸命生きようとしている。
自分だけじゃない、あの人に比べれば私は幸せと相対的に見つめることも時には必要だと思う。
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