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敬老の日

2016年09月19日 08時52分47秒 | ハチパパのひとり言

今日は敬老の日。65歳以上の高齢者は3461万人(推計)。総人口に占める割合は27.3%で、いずれも過去最高を記録したと今朝の新聞には書いてある。

昨年の国勢調査の速報値をもとに推計したもので、男性が1499万人、女性は1962万人。年齢別では、70歳以上が2437万人(総人口の19.2%)、75歳以上が1697万人(同13.4%)、80歳以上が1045万人(同8.2%)という。

また、少子高齢化が進む中で働く高齢者も増えており、昨年は過去最高の730万人で、このうち65歳~69歳の就業率は、男性が52.2%、女性が31.6%だったと書かれていた。

同じ日の社会面に、政治活動費不正問題で、相次ぐ富山市議の辞職の記事に目が留まる。辞職した8人の一人である元市会議長の話によると、議員年金の廃止で老後が心配、月額60万円の議員報酬では苦しいとメディアに強調していたようだが、当人ははしご酒の飲み代、ゴルフ、カラオケ、自宅リフォームの借金返済などで首が回らなくなり、自宅を処分したという。自業自得である。

年をとってお金がなかったら、収入の範囲で分相応に暮らすのが一番。勿論、若い時から計画的に貯蓄して、老後を旅行や趣味にお金をかけて過ごすのも大いに結構、それも分相応な生き方である。苦あれば楽あり、楽あれば苦ありのことわざのとおりだ。

かくいう私はというと、経済的には楽あれば苦ありで、銀行員として人様に貯蓄の大切さを勧めながら、好き勝手して生きてきた人間、借金がないだけよしという体たらく。しかし、人生としては苦あれば楽ありで、いまはとても幸せである。

敬老の日というのは、年寄を敬う日ということで設けられたことと思うが、この「敬老」の二文字にちょっと抵抗を感じる。

私たち高齢者は、戦中戦後の苦難を乗り越えて、今の平和日本、経済大国日本を築き上げた世代ではあるが、これからの日本を若い人たちに「心配するな」と自信をもって言えるだろうかと思うことがある。

戦後の高度経済成長、バブル景気を経験してきた私たちは、ある意味とてもいい時代を過ごしてきたと思う。今の若い人たちは、将来に経済的な明るい希望を持てているだろうか、いやいや決して楽観できない状況だと思う。

「敬老」などとは烏滸がましい。健康で老後を過ごしてほしいとの意味で、「健老の日」に直した方がいいのかもしれない。



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