鎌倉 光則寺 紫陽花
梅雨時のこの季節、行きつけの小料理店「梓」に鎌倉の紫陽花の写真を飾らせてもらっている。今回は光則寺で撮った上の1枚を、昨日店内に展示させていたただいた。
つい先日雨の日に、北鎌倉の東慶寺にも紫陽花を撮りに行ってきたが、この季節は雨の平日でも大勢の観光客で混みあっていた。雨の紫陽花は実に趣が深くてしっとり感があり、今の季節でしか味わえない古都の代表花である。
「梓」に通い始めて30年になる。浜松から今の横浜の家に戻って以来の唯一お気に入りの店で、親父さん亡きあと息子さんが跡を継いでいる。酒と魚が美味しくて、また、着物に割烹着姿の大女将が素敵で通い続けている。
しかし、30年の間に知り合った飲み仲間も病気や事故で亡くなったりして、顔なじみの人も少なくなってきた。昨日も常連のTさんの奥さんが癌で亡くなったという話を聞いた。毎年のように親族、友人、知人など、身の回りの誰かしらの訃報或いは入院手術の話を聞くが、もうじき73歳になる自分も明日は我が身と思わざるを得なくなる。
こうして行きつけの小料理店で、美味しいお酒と魚をいただきながら、お店の人やお客さんと談笑できることはとても幸せな事である。まれに酒を飲めない、飲まない人と出会うことがあるが、そういう人が羨ましいと思うことがある。
もしもお酒が飲めなかったら、もう一軒家が建っていただろうと思うが時すでに遅し、酒なくしていまの自分はいないと自惚れるバカなおっさんがここにいる。
今日からカミサンは、いつものメンバー女4人で湯河原温泉一泊旅に出かけた。ハチがいなくなって独り寝の寂しさもないわけではないが、夫婦互いに別行動の楽しみもあってこそ、いい関係を持続できるのかもしれない。