録画しておいたTBS日曜劇場「とんび」最終回スペシャルをカミサンとみる。何度みても眼がうるうるしてくる。
「とんび」を初めてみたのは昨年1月に放送されたNHK総合テレビ「土曜ドラマスペシャル」。その時の主演は堤真一で、無茶苦茶泣いたことを今でもよく覚えている。今回の主演は内野聖陽。昭和を生きた家族の愛と命の感動物語で、どうしようもない男がどうしようもなく妻と息子を愛したドラマとのコメントに共感する。原作は重松清。
瀬戸内海に面した広島のある町を舞台に、妻を事故で失った父親が、息子の反抗期や大学受験、子持ちの女性との結婚など、様々な場面で不器用に戸惑いながらも息子の幸せを第一に、周りの人たちの支えを受けながら、男手一つで息子を育てた父親の半生と親子の絆を描いた作品。
みるたびに涙を堪えきれずに嗚咽してしまう。27才で前妻をガンで亡くし、二人の息子をおふくろに育ててもらったというものの、ドラマと同じ父子家庭20年の自分史とダブるからかもしれない。お父さんヤスの心情が痛いほどよくわかるのである。
ドラマでの父親ヤスは、息子を育てる父親の喜びと哀しみを見事に演じているが、私といえば酒に溺れて逃避してばかりの時期があった。ヤスのように体当たりで子供に接してきたかというとそうではなかったし、身勝手で好き放題生きてきた自分とはずいぶん違う。しかし、我が家の息子たちは、こんな親父でも、人に優しい、家族に優しい人間に育ってくれた。おふくろのおかげかもしれない。ひさしぶりに魂が涙するいいドラマをみた。25/3/18
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