烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛い七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の古巣へ
行つて見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ
お父さんがボクに時々唄ってくれる子守唄です。今日はカラスの悲しいお話をします。
一昨日の台風がボクんちのすぐそばの公園の大木を直撃、カラスの巣が落ちて赤ちゃんがうずくまっていました。
公園管理の人が来て、亡くなった赤ちゃん2匹を持ち帰っていましたが、残されたこの子は助ける術もなく、じっとしているばかりです。
「お腹がすいてるだろうなぁ」とボクはとても悲しくなりました。お父さんの子守唄のようなまあるい眼をした子だったからです。この子のお父さんやお母さんは、「カァー、カァー」と悲しそうな声で泣き叫んでいました。
近所の子供たちが、可哀想だからとおじいちゃんやお母さんを呼んできましたが、赤ちゃんに手をかけてカラスの攻撃を受けることもあるようで、「カラスが眼を狙って襲ってくるから、近づいちゃダメよ!」とか注意されてました。カラスはボクなんかよりずっと頭がいいらしいけど、人間の心までは読みとれないらしい。
カラスの赤ちゃんのお父さんお母さんが、助けてくれることをボクは祈ってます。
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