ハチの家文学館

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絵馬

2010年01月15日 15時49分01秒 | ハチパパのひとり言
                           鎌倉八幡宮 絵馬

冬の鎌倉を題材に、一昨日ふらりと又出かけた。鎌倉駅を下りたのは平日の午後であるが結構人が多かった。
まずは先日テレビで放映されていた新鮮野菜市場を覗く。確かに色とりどりの瑞々しい野菜や果物が生産者毎に並べられている。観光客が買っていく姿は見られなかったが、地元の常連さんが張りのある日常会話を交わしながら買って行った。

市場のすぐ脇の本覚寺に寄ってみた。正月の提灯がけの赤い格子がまだ残っていたが、参拝客は疎らでえびす様と山門の仁王像を拝観させていただいた。正月三が日、10日はえびす市、1月10日が本えびすで境内は参拝者で賑わうそうだ。
阿吽の仁王像は傷みが激しかったが、写欲に駆られ仰ぎ見るように写真を撮らせていただいた。地方には所謂破損仏といわれる仏さまが多いが、人気スポットの鎌倉にも痛々しい仏像があることを知った。不謹慎だが痛々しい仏様ほど心が通じるときがある。

西陽のオレンジに染まる鶴岡八幡宮を遠くに眺めながら、まっすぐ伸びた参道を歩く。両脇には除夜の鐘から初詣の参拝客を見つめていたであろう多数の白い提灯が風に揺られていた。階段を上ると大きな本殿が目の前に迫る。二礼、二拍手、一礼。願掛けは自宅近くの日限地蔵のみと決めているのでしなかった。日々の感謝を心で唱えるだけである。

絵馬とおみくじの数がすごい。絵馬を一枚一枚よく見ると、合格と就職の祈願が圧倒的に多かった。この時期の合格祈願は恒例として、就職祈願が多いのは意外だったが、つい最近の報道でも、学生の就職内定率は最悪ということから、意外ではなく当然だった。

さっき長男から電話がかかってきた。「用事はないけど元気?」「また一緒に飲もうよ」などという他愛のない電話であるが、正月に家族全員で過ごしたばかりなのに、何となくホットで嬉しかった。二男も時々他愛のない電話をくれる。そして二人ともカミサンのことも忘れずに聞く。カミサンのことを未だに〇〇さんなどと名前で呼んでいるが、血がつながっていなくても、母親と慕ってくれているのが嬉しい。(勿論嫁さんたちはお母さんと呼んで慕ってくれている)

息子二人、それぞれいい伴侶を得て子宝にも恵まれている。放蕩親父にしてこんなにいい息子を持つことが出来たのは、生みの親を亡くして0才と3才だった彼らを、20年間も面倒みてくれたおふくろのおかげである。おふくろが亡くなって生まれ変わりのようにハチが我が家にやってきた。息子二人ともにハチが来てから結婚できた。ハチはあげまんならぬあげワンである。




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