前回に続き、
「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」についてもう少し語りたいと思います。
まーどんなに素晴らしい作品でも不満点が無いものなんて有り得ませんからね。
というわけで今回は、
自分にはハマらなかったところ!
(※超個人の意見です!)
ネタバレMAXで書いていきます。
・リンクが喋らない
リンクが喋らないのはシリーズお馴染みだが、それはおそらくプレイヤー自身の感情を重視しているからだと思われる。過去作の多くはプレイヤーが主人公の名前を自由に決められる仕様であり、それはつまりリンクの冒険ではなく、あくまでプレイヤーの冒険ということになっているからだと思い、この仕様については前々から個人的には不自然だと思いながらも一応納得はしていた。
しかし本作(前作も)は「リンク」という名前で固定される。プレイヤーは主人公の名前を選べない。それならそれで一向に構わないのだが、しかしそれならば“喋ってくれ”と思うところ。
というのも、場面々々でいちいちリンクが言葉を発さずジェスチャーだけで会話をしているのが不自然すぎるから。はっきり言って「変」。前作の「当たり前を見直す」というコンセプトがここで活きないのが残念。「リンク」と名前を固定するならプレイヤーとは別の人物になっているということなので、それなら喋るべきでは?と思う。
・ストーリーに予想外が無い
メインストーリーに偽ゼルダ(ガノンの差し金)が度々出てくるのだが、二度目の邂逅辺りで「もうさすがに気付こうよ…」と思ってしまう。
明らかにやっていること敵側の行動だしリンクも仲間にちゃんと意見しろよ無能かよ!と言いたくなった笑。
わかりやすくシンプルなストーリーのアクションゲームだから仕方ないのだが、いつかウィッチャーのような大人向けストーリーのゼルダが作られるともう一段階魅力が跳ね上がるのになー…という売り上げ度外視の滅茶苦茶勝手な意見である笑。
とにかくもう少し予想外な展開を追加して欲しい。更に言えばムジュラやトワプリのような不気味さも欲しいところ。詰まるところ大人向け要素を。
・当たり前を見直さないでほしい点
地底でダメージを食らうとハートの回復ができなくなる仕様はただただストレス。ラストの戦いがこの仕組みなのでせっかく耐久を強くしてもその恩恵が得られない感じがした。それから前作からの武器耐久、がんばりゲージシステム…次回からは削除して欲しい。個人的にゲームのストレス部分の大半がこの点だった。
・クラフトの操作が後半だんだん面倒くさくなる
素材さえあれば過去に作ったクラフト品を瞬時に作成できる「ブループリント」という救済措置能力もあるにはあるのだが、それでも後半はクラフト自体が面倒くさいと思ってしまった。これは単純に自分がこのゲームに合わなかっただけのことだと思うが…。
ついでにもう一つ言うと、くっつく場所が絶妙にズレルのもストレスだった。
・盾がうまく使えなかった
両手持ち装備になると武器をしまってからしか盾を構えられないので、とっさの攻撃を食らってしまう。ゲームだからそこはいつでも構えられるようにしてほしかった。もちろんこれも完全に自分の技量の問題ではあるが…。
・メニュー画面でしかクラフト素材を剥がせない
メニュー画面を開かないとできないことが結構あった印象。長くプレイする作品だからこそもっとスムーズな操作感が欲しかった。
・ミニマップに表示される目印が6つしか使えない
従来のオープンワールドゲームの二番煎じになってないところがゼルダの魅力なのだが、マップに関しては他のゲームをもう少し参考にして欲しい。単純に見づらいし、ミニマップに反映される目印が6箇所までなのは何故なのよ。
・そもそも操作性がいまいち
武器の切替、ジャンプやダッシュのボタン配置など、いくつか操作性に関してもの凄い悪いと思える部分がある。本作の難易度を上げている要素の大きな部分は操作性の問題か?と言えるかもしれない。
・探索やクエストのしがいがない
前作もそうだったが、スクエニの「フォースポークン」と同じで宝箱や報酬がなかなかどうでもいいものばかり。
過去作ではハートのかけらがもらえるかもしれないから、という理由でフィールド探索を多少なりとも楽しめていた。繰り返し同じ場所を探索したり、無理して強敵と戦ったり、何度もやりたいとは思えないミニゲームでも何度も挑戦したりしていた。が、前作ブレスオブザワイルドと今作では、やらなくてもいいかな、と思ってしまう。コログの実か素材か特段必要としないアイテムの報酬しか基本もらえないからだ。中でも報酬が食材の時は「時間返せ」とまで思う。
報酬や宝箱を楽しみにして探索にわくわくできるオープンワールド作品にしてくれると、もっと長い時間遊ばれるのではないだろうか。
・一部楽しくない祠がある
これまでに入手したアイテムや装備品が一旦リセットされ、身ぐるみはがされてパンツ一丁で戦う祠とクエストがあるのだが、これは何にも楽しくない。こういう時に苦労しないように冒険を重ねて装備を集めてきたのだから、それを理由もなく取り上げられたら気持ちが下がってしまうだろうが!(そんな怒ることか)
・服の能力は徐々に機能が増える形にしてほしい
いちいち熱い寒い滑らない滝昇れない等で変えるのが面倒くさい。ボタン1つでパッと変えられるか、順に機能が増えていく仕様にできなかったのだろうか。
・住民たちが呑気すぎる
世界に異変が起きているのだが、それに対して危機感をもっているキャラクターが少ない気がしてどこか呑気な世界観になっている。これはシリーズ毎度のことかもしれないが、そうなると気張っている悪役ガノンおじさんが逆に空気読めてない感じに見えてしまう。イーガ団とか看板立てとか友達のところに行きたい妖精とか…お前ら、世界に危機が迫ってんだぜ…?と言いたくなる笑。
・美人がゼルダしかいない
アジア人は欧米諸国から細く尖ったつり目のデザインで顔を描かれることが多い。日本人ってそんなに顔尖ってるか?といつも外国製のアニメ等を見て思うのだが、本作のキャラクター(特に女性キャラ)もそういう顔立ちのデザインが多い気がする。日本人が作っているゲームならその辺のリアル偏見を克服するようなデザインにしてほしかった。そんな中、ゼルダだけ異様に可愛らしく描かれているのは立場を差別化するためなのだろうか。女神的な存在だからか。とにかくモブキャラももう少し可愛らしくしてほしかった。過去にはちゃんといたのだから。マロンとか。カーフェイとか。アリルとか。
とまあ、長く色々書きまくりましたが、
結局のところ、プレイ時間ゆうに100時間越えた個人的神ゲーだったことは間違いないです。ありがとうございます任天堂。
次作は何年後でしょうか。
今後もこの流れの作品になるのか、更に全く新しいゼルダになるのか、過去作のようなゼルダも継続されていくのか。
いちシリーズファンとして今後のゼルダも楽しみにさせていただきます。
以上です。
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