太平洋戦争の末期、日本の敗北が濃厚となると、金九(キムク)ら、民族派の
主力は、アメリカで、亡命政権を立ち上げます。
アメリカは、早く戦争を終わらせるために、ソ連に、参入をうながしました。
ソ連は、朝鮮半島に既得権を売る目的で、当時の日ソ不戦協定を一方的に破棄
して満州に侵入します。
やがて、日本の無条件降伏で、終戦となりました。
金九らは、当然、自分たちの朝鮮政府を樹立できるものと思って、帰国しまし
たが、そうはなりませんでした。
米ソの間で、朝鮮半島分割統治がきまっていました。
南朝鮮は、米国の委託統治となってしまったのです。
独立の夢に破れた金九は、失望して、北朝鮮の民族派をたよって、脱出します
が、迫害されて、しまいました。
この辺の経緯は、井上靖の「北の詩人」に詳しいです。
本論に入りましょう。
ブテ:部隊、軍隊、
チゲ:鍋
軍隊鍋ですね。
当時の朝鮮は、酷い食糧難でした。
腹が減っては戦は出来ぬ。
米軍は、軍隊の物資を放出して、対応しました。
安い魚肉ソーセージ、豚肉などです。
野菜や、スパゲッティーなどと煮込んだ鍋料理を食べさせたのでした。
やがて退役した兵隊たちは、その味が忘れられず、ブテチゲの店を開きまし
た。
これが普及していったのです。
男の料理ブテチゲです。
激辛ラーメンのスープの素をいれて、出来上がりです。