境内の次に
本堂の見廻りに行く
『法事出来た?
お花飾れた?
皆さん、機嫌良くお帰りになった?』
『うん』
『良かった』
小作米も届いた
今までは3袋だったが
別の小作人が高齢で作れなくなった
そのままにしておくと大変なので
間一髪入れず
返された日に
違う小作人に
『作ってください』と
この辺では高価な菓子を持って
頭を下げに自宅に行った
高齢の父親は
『水利費、空中散布代を
お寺さんが持つなら作ります』
(本当なら水利費は小作人
空中散布は地主…………かな〜)
しかも
【お米5袋】と言われた…
お願いするしかなかった、、、
隣で
大黒さんくらいの息子さんが
黙って聞いていた
少し考え込んでいた
その息子さんが
大黒さんのいない時
小作米を届けてくれた
全部で10袋…
つまり、父親の出した条件の
5袋より2袋多かった
あの土地は
義母が勝手に実家から持ってきた土地
大黒さんには
迷惑千万な品
だが
誰かが管理しなくてはいけない
小作人と
対等に話しあえる知識を身につけて
甘くみられないようにする
まったく知らない世界だったが
良い刺激と
頑張っている