Piacere・・・ピアチェーレ

ありきたりの毎日でもなにかしら昨日と違う一日です。
毎日、はじめまして・・・。

映画 「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」

2011-05-15 | 映画・観劇



   
私の大ぁ~ぃ好きなオトコマエ・竹野内豊くん主演の映画
「大木家のたのしい旅行・新婚地獄篇」を見てきた




ストーリーは・・・





大木信義(竹野内豊)と咲(水川あさみ)は、長い同棲生活の末、
なし崩し的に結婚してしまった新婚カップル

新居に引っ越してみたものの、気分は一向に盛り上がらず、
見当たらない炊飯ジャーを巡っていつものように痴話喧嘩を始める

そんな中、近所のスーパー・五反田マルヨシに買い物に出かけた咲は、
不気味なコート姿の“濡れた男”(柄本明)とすれ違う

男が懐に隠し持っていた白い物体に目をとめると、それは咲たちの炊飯ジャーのようだ
あわてて男の後を追いかけるが屋上に出たところで姿を見失ってしまう
そこには点々と続く水たまりと、その先に黒く澱んだ水を湛える小さなバスタブがあるばかりだった

屋上から階段を下りて怪しげな占いコーナーの前を通りかかると、
咲は占い師の女(樹木希林)から「探し物?」と声をかけられる

「探し物なら地獄にあるわよ」と渡されたのは、何と地獄ツアーのチラシ
翌日、興味に駆られた信義と咲は再び占いコーナーを訪れる
胡散臭げではあったが、炊飯ジャーの行方を知っているらしい占い師に誘われるまま、
“地獄甘エビ食べ放題ツアー”に申し込む羽目に・・・





一泊二日の旅支度を整え、集合場所の屋上にやってくると、
ガイドの但馬(片桐はいり)が例のバスタブが地獄の入口だと指し示す




冗談半分で汚れた水に手を入れた信義は、あれよあれよという間にバスタブに吸い込まれ、
咲も仕方なくその後を追うのだった



地獄にやってきた二人は、絶対に振り返ってはいけないという一本道で振り返り、
その結果、地獄をさまよい歩くことになってしまう







得体の知れない“赤い人”(でんでん)に襲われているところを
青い肌の美少女・ヨシコ(橋本愛)に助けられる二人




ヨシコの車に乗り、ホテル“いいじま屋”へ




“いいじま屋”の日本人旅行者担当のいいじま(荒川良々)の案内によると・・・
ホテルは400階以上あるらしいが、二人の部屋は22階でエレベーターはなく階段でのぼる
部屋のキーはなく、その階のどの部屋を利用してもいい
温泉は40数階と100階以上の二ヶ所あるが、上層階の温泉に行って戻った客はいないらしい


浴衣がわりのコスプレ用衣装が利用し放題
咲は定番の浴衣、信義は前から一度着てみたかったというユニフォームを着用する

苦労して階段を上がって温泉に行ってみると・・・




二人の目の前に広がるのは“ビーフシチュー風呂”




地獄まで来て、様々な出合いや初めての体験をして
珍しいビーフシチューのお風呂に入っても話すことがないという二人




オプションの“地獄甘エビ食べ放題”



食べ方を教える、いいじまに言われるままにゴーグルをさせられる二人
そしてチューブを強く吸い込んで食べる信義・・・




さほど美味しくもない“地獄甘エビ”(名前は甘エビでも正体は甘エビではない)を食べて疲れた二人・・・




気を取り直して、ヨシコが案内する“ナイトマーケット”へ行くことに・・・



さて、このあとの新婚“地獄”旅行はどうなるのか?

そもそも“地獄”とは一体何なのか?

そして、二人は失いかけた情熱と笑顔を取り戻すことができるのか・・・・・?



















ノブヨシとサキは長い同棲生活を過ごしたためか、お互いにトキメキが感じられない
ケンカはするものの、深刻な状況を招くような大きなケンカはしない
日々、生活に感動はないものの、普通にそれなりに楽しんで暮らしている感じ

そんな二人が“地獄”という特別なところへ行っても口喧嘩を繰り返し、
せっかくの温泉でも「話すことがない」というあたり
世の中の長い結婚生活を営んでいる夫婦にはありがちなのでは?
それが新婚夫婦というのが気の毒でもあり愉快でもある

コメディ初挑戦の竹野内くんが飄々としたダンナさんで
そんな頼りなげなダンナに腹を立てストレスを感じつつ、
惰性なのか愛情なのかわからないまま暮らしている妻・水川あさみさんの
二人の絶妙な掛け合いでお話はすすんでいく

二人芝居のような前半から(セリフ覚えるの大変だったろうな・・・)、
樹木希林・片桐はいり・柄本明のクセのある脇役(いえ、主役デス)が出てきて、
地獄で会う、でんでん・荒川良々という存在感のある人たちの登場から、
それまで、ゆる~く見ていた私の感情がどんどん突き動かされて
いつの間にか涙があふれてきたのには驚かされた



原作・脚本の前田司郎という人は劇団「五反田団」を主宰し、
岸田國士戯曲賞受賞、三島由紀夫賞受賞、芥川賞候補にもなっている
新進気鋭の人物らしい

見事にその世界に引き込まれましたよ^^

映画の中で、“五反田”という文字がやけに目についたと思ったら
そういうことだったんだ(笑)




“漫才ギャング”という映画を見に行ったときに流れた予告編を見て、
竹野内くんがお目当てで見た映画だけれど、
笑ってホロッとして、観終わった後に心が温かくなる・・・
ちょっとトクをしたようそんな映画でした。





主題歌 TRIPLANE ♪Greendays












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竹野内 豊,水川あさみ,樹木希林,片桐はいり,荒川良々
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【映画パンフレット】 『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』 出演:竹野内豊.水川あさみ.荒川良々.鈴木福
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