日本だけに自生するササユリ
早く咲くユリ、またサツキ(五月)ユリの意味から、別称をサユリという
本州中部以西の山地に生育し、宮崎県の県北地方の山地や岩陰の自生が南限とされているらしい
日本固有のユリなので、日本最古の書「古事記」に登場し、「万葉集」にも何首か詠まれている
油火(あぶらひ)の 光に見ゆる 我(わ)が縵(かづら) さ百合の花の 笑(ゑ)まはしきかも
(大伴家持 万葉集 巻十八 四〇八六)
意味:あぶら火の光に映えて見える私のかずらの百合の花が美しいように、
皆さんが壮健であるのは喜ばしいことです
(越中(えっちゅう)の秦伊美吉石竹(はたのいみきいはたけ)の館で行われた宴会の席で、
石竹(いはたけ)が大伴家持たちに、百合で作った髪飾りを三つ贈り、このときに大伴家持が
百合の髪飾りをつけてみて詠んだ歌
約1,300年前の書物に登場するくらいどこでも見られた花だったんでしょう
今は自生している姿がほとんど見られなくなったらしく、“幻の花”となりつつあるらしい
葉っぱが笹の葉に似ているから名前がササユリ・・・
ササユリ・銀葉
ユリの芳香が好きな私ではあるけど、ササユリの香りは他のどれよりもとても強い!
可憐な姿からは想像がつかないくらい強い!!
玄関にあると家中にいい香りが広がる、芳香剤いらず・・・それぐらい(ホントです)
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