4月から施設ケアマネとして働き出したのですが、ある職員さんがひどく命式の陰転している人でした。
わたしは自分の命式が土性と金星に偏っており、東方支合もあるため、不自然だったり酷くズレていると感じる人物に敏感です。
この方は特に陰転具合がひどく、付き合えば付き合うほど気分が悪くなるということを体験しました。
例えば
・周りの職員さんの愚痴を言いまくる。
・自分が責められても絶対に自分の悪かった点を認めない。
・周りの環境、他人のせいにする。
・自分は頑張っていると主張するが、仕事が進まない。
・自分では頭が良いと思っているが大局が見えていない。
といった具合です。
彼女はわたしと同じ辰巳天中殺の方で、生日中殺をお持ちですが、現在独身でお母様と2人でご生活されています。
20年近く介護の仕事をされてこられ、以前の職場を辞めた際にケアマネを取得しようとチャレンジされたそうですが、試験に落ちてしまい今の会社に再就職されたそうです。
ここに環境の不一致が2つ見て取れます。
一つは生日天中を持ちながら、自分の親と暮らしていること。もう一つは辰巳天中殺でありながら独立的な立場の仕事に就けていないことです。
わたしも宿命中殺持ちの辰巳天中殺だから分かりますが、宿命中殺を持ちながら親と暮らすことは苦痛です。
生日中殺の場合、自分からは親に違和感を感じないので自覚しにくいかもしれませんが、やはり親から自分への違和感というのを少なからず感じていれば居心地は悪いと思います。
そして会社に使われている立場であること。これも30歳納音を過ぎ自分の宿命に向かう流れに入ると、独立運の人は人に使われていることが苦痛になってきます。
これらの苦痛を感じた時、速やかにそこから離れたり、別の方向性を見出していかない限り、
つまり仕方がないと思いながらその場に留まる限り、命式は陰転に向かって行きます。
自分という人間が腐っていくと表現してもいいかもしれません。
環境の不一致というのはそのくらい人生に影響するものなのです。
算命学では命式を陽転させたいなら、天中殺から消化しろということを言われます。
これは6分類の天中殺を指しますが、宿命中殺がある方はこちらも並行して消化しない限り、運命は廻り始めません。
その第一歩目こそ、生家・親元を離れることなのです。
宿命中殺を持つ人は命式のどこかの枠が外れているので、家族という小さな枠組みの中に居続けることはできません。
特になるべくなら30歳納音までに生家を出ることをお勧めします。
30歳納音というのは人生の大きな折り返し地点であり、それまで広い世界で色んな体験や知識を得ていた流れから、自分が目指す使命に気づきそれに取り組んでいく流れに切り替わります。
60歳律音までに自分の使命に気づけずその流れに向かえなかった場合には、人生から淘汰されるということが言われています。
この女性職員さんはまさに50代半ば。
ここまでくるとなかなか正しい道へ戻ることは難しいかもしれません。
彼女は宿命中殺のほかに、陽占における火水のぶつかりや戊戌という異常干支をお持ちでした。
陽占における局法でのぶつかりや異常干支が持つ世の中とのズレは全て悪い方向に出るわけではありません。
陰転しているからこそ、強い影響が出てしまうように感じました。
自分が持つ苦しさや、苦しい場面に立ち向かうといった次元の上昇を乗り越え、命式を陽転させた方は、局法のぶつかりや異常干支のズレを、うまく世の中で昇華する術を身につけられているように思います。
例えば火水のぶつかりであれば芸術方面に、異常干支の持つ敏感さを鋭いアンテナとして使うなどです。
自分が持つ命式、それが持つ宿命は決して楽しいことばかりではありません。
自分が抱える苦しみに立ち向かいながら、それでも向かうべき方向を見定めて進み続ければ、自然と次元が上昇し命式は陽転していきます。
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