日々の寝言~Daily Nonsense~

羽生名人が追いつく

将棋竜王戦の第4局は、角換り腰掛銀。

同形かと思ったが直前で竜王が変化。
統計的には後手が不利な形に飛び込んだ。

そこからまたしても、羽生さんが攻めて
渡辺さんが受けるという展開。

最後まで難解な将棋だったが、
前局に続いて、渡辺竜王が、
最終盤の守るべきところで攻めてしまい、
羽生名人の勝ちとなった。

これで、対戦成績は 2-2。
改めて3番勝負となった。

流れ的には羽生さんに来ているが、
まだまだわからない。

特に、今回の竜王戦は、
羽生さんのほうが背負っているものが
ずっと大きいので、あと一勝になったときの
プレッシャーはかなりきついと思う。

それにしても、2-0 になったときは、
悲観して、もうしばらくは勝てないのではないか、
などと書いてしまったのだが、
巻き返したのはさすがだ。

磐石と思われた竜王の終盤に
若干の狂いが出ているのは、
対局が多いことの影響もあるのかもしれないが、
それも含めての実力だ。

この二人、タイプは異なるが、
力的には、まだまだ拮抗している
ということがよくわかった。

将棋の内容も、読み筋は異なっていても、
なんとなく噛みあってきた感じがあって、
羽生さんには、渡辺さんとの戦い方が
少し見えてきているのかもしれない。

盤上で気合がぶつかり、
押し合い引き合いして譲らない将棋は、
本当に見ごたえがある。

テニスで言えば、少し前の
フェデラーとナダル
みたいな感じだ。

次局はすぐだが、後手番での
羽生名人の作戦が注目される。
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