「絶望に慣れることは、
絶望そのものよりも性質が悪いのである。」
-アルベール・カミュ「ペスト」
人間は、慣れ親しんだ日常が
悪い方向に変わってゆくことを
なかなか認めようとはしない。
これは一時的なことで、
いつかまた元に戻るんだ、
と目を背ける。
ありきたりの楽天的なお話の中に、
不安を回収しようとする。
そうやって、
日常はしぶとく生き延びてゆく。
そして、やがて大きな危機が突然やってくる。
悪くなるのがどうしようもないとしても、
それから目を逸らすことは、間違っている。
悪くなるからこそ、
しっかりとそれを見て、
最善の対処をしなくてはいけない。
じりじりと堕ちてゆくことに慣れて、
やがて絶望にすら慣れてしまうのが、
人間の弱さだ。
そのことを忘れてはいけない。
悪いニュースや、悪い兆候から
目を逸らしてはいけない。
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