Schumann - Piano Concerto in A minor - Barenboim, Celibidache, MPO (1991)
2022-03-06 22:18:04
Barenboim と Celibidache のシューマン。
バレンボイムの才能がいかんなく発揮された
限りなくロマンティックでダイナミックな
熱いパフォーマンスにオーケストラが呼応して、
ピアノとオーケストラがお互いを引き出しあう。
オーケストラが単に伴奏するのではなく、
ピアノとオーケストラの楽器のかけあいが
たくさん曲に埋め込まれているのだが、
それがしっかりと噛み合っていて、
音の受け渡しが本当に美しい。
協奏曲の醍醐味が味わえる名演だ。
主導権を譲り渡したチェリビダッケは、
しょうがねぇなぁ、みたいな感じもありつつ、
それでも要所は締めて、楽しんでいるという風情。
久しぶりにこの曲を聴いたが、
ひとつひとつの情景、心象風景が浮かんできて、
それが全曲を通してつながってゆき、泣ける。
しみじみ名曲だなぁ・・・
同じ時期の、同じ組み合わせで、
ブラームス、そして、チャイコフスキーの
ピアノ協奏曲もあって、それぞれ名演だが、
このシューマンが一番好きだ。
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