日々の寝言~Daily Nonsense~

ウクライナ紛争の行方

NHK の日曜討論を見た。
他にも、Web の記事をいくつか見た。

今回のウクライナ侵攻の背景としては、
ソ連の崩壊以降の NATO 拡大
ウクライナでの親欧米派とロシア派の内紛
クリミア侵攻以降のロシア経済の長期的停滞
プーチン政権の長期化と内政の不安定化
などがあるという。

構図としては、朝鮮戦争に似ているところもある。

こちらの スポニチ Annex の記事によると、

> 早稲田大学教授(国際公共政策)で、
> 元米国議会上院予算委員会補佐官の中林美恵子氏は、
> (中略)
>「つまり軍事的に自分たちが攻められるから、
> 怖いからこういうことをしているのではなくて、
> 民主主義が自分のロシアの国の国境まで
> 迫ってきているということなんじゃないかと思うんです」

だそうだ。そうなのかもしれない。

さらに、中国の台頭や
自由資本主義経済側の格差拡大による不安定化などもあって、
20世紀末にソ連共産主義の崩壊によって生まれた世界秩序が
限界に来ているのだろう。

しかし、新しい秩序の姿は、なかなか見えていない。

今回の件で、ロシアは中国依存を強める形になっているので、
中国・ロシアとアメリカ・ヨーロッパをそれぞれ中心とした
冷戦構造のようなものができる、
というのがまず思いつくものだが、
それが世界の未来のために良いことなのかどうか。

Yahoo! ニュースのコメントにも、
プーチン大統領の狙いは、西側、
特にNATO、ドイツとの対立を明確化することで、
国内の結束(というかプーチンでないと
ロシアは蹂躙・解体される、的な意見)
および中国との関係を強固にする、
というところにあるという意見があった。

なので、規模は大きくても、
本気で攻めてはいない、とも言われている。
同胞をあまり大義なく攻めているということでによる
ロシア軍の士気や、戦費の問題もあるようだし。

今は、ウクライナおよび西側世界の予想以上の抵抗に
ロシアの側が苦慮していると思うが、
もしも、それほど酷い条件ではなく一旦講和となったら、
西側が振り上げた拳をどこに降ろすのか、
も問題になってくるかもしれない。

いずれにしても、鍵を握るのは中国だと思う。
今のところ、ほとんど無傷なのは、
中国とアメリカではないだろうか?

どうか、この侵攻が、さらに悲惨なことになる前に
一日も早く終わってほしい。
第三次世界大戦には発展しないでほしい。
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