「日本一練習していると思うよ。」
トレーナーが言うとおり、すごい練習だった。
88段の石段を20本全力で登る。
その後、30分続けてサンドバック打ち。
無我となって、トレーナーを信じて、
言われるままに全力を振り絞れる。
あの超素直な性格が、
内藤選手の最大の武器なのだろう。
自分的には、もう満足なんだ。
居場所が出来て、夜、一緒に飲みに行く
人たちができて。
でも、今は、応援してくれる人たちの
ために戦っている。
内藤選手が言うと、
嘘のない言葉に聞こえた。
そして、その翌日には、連敗してもなお
ボクシングを続けている選手たちを取り上げていた。
働きながら精一杯がんばって、がんばって
でも勝ちには届かない。
そういうぎりぎりのところで頑張っている人が
何かを諦めようとする瞬間は、
ほんとうに尊いものだ。
自分は、それほどまでに
何かに懸命になったことはあるだろうか?
たぶん、無い。
それにしても、ボクシングは
厳しいスポーツだ。
厳しい練習、そして、減量。
たとえ日本で一番になっても、
まだまだファイトマネーでは暮らせないらしい。
ゴルフや野球、サッカーでは
考えられないことだ。
もっとも、スポーツ全体で考えれば、
こっちのほうが普通なのかもしれない。
プロ制度の無いスポーツも多いわけだし。
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