教師を集めて本音を語らせる、という俗な番組に、
教育再生委員会の委員をしている渡辺美樹さんが出てきて、
「ここにいる先生はみんなダメ先生だ!」と
いきなり喧嘩を売っていた。
良し悪しはともかく、さすがにたいしたものではある。
「授業が成立していることの基準」を
明確に言葉にしてみせたのも印象的だった。
さすがに経営者だ、と思った。
その明らかな挑発に対して、
しっかり挑発し返していた先生もいたが、
追従したり、まじめに怒ってしまう
先生がいたのは、ちょっと痛かった・・・^^;
実際、今の学校がどうにも生産性の低い職場になって
しまっているのは事実だと思う。
その原因の一端は、競争原理が働いていないこと、にある
というのも、まあ正しいのだろう。
教育と経営、はなかなか馴染みにくい感じもする。
そもそも、「生産性」などという言葉を出すだけでも、
かなり抵抗感がある。
しかし、明らかに効率の悪い職場で働くのは不幸だ。
もっと先生方の能力が発揮されやすい、そして、
お互いに協力して全体としての生産性を上げてゆけるような
職場環境に変えてゆくことがとても重要だと思う。
しかし、問題は、どういうふうにそれをするのか?だ。
闇雲に競争原理を入れればいいわけでもない。
競争原理が無いと生産性があがりにくい、のは真だと思うが、
その裏の、競争原理があれば生産性があがる、
というのは真ではない。
下手に競争原理を入れれば、
単に二極化して最頻値が下がったり、
先生の間の関係がぎくしゃくしたり、
よく働く人に仕事が集中して倒れたり、という
ことがおこってかえって荒廃するのはよくあることだ。
学校というサービスの性質上、
淘汰によって効率化を加速することは
なかなか難しいと思うし・・・
バウチャー制度でもなんでもいいが、
上手に競争原理を導入して、
学校の職場環境と生産性が全体として改善される方向に
うまく働くことを祈りたい。
本当に、なんとかなってもらわないと困る。
現場主導の「カイゼン」のような形が
うまく取れないものだろうか?
ところで、学校に経営的センスを入れる、と言えば、
民間人校長先生は、結局どうだったんだろう?
こういうふうに、政策に評価がつかないから、
進歩が無いんだと思う。
そういう意味で、いちばん競争原理が働いていないのは
行政府なわけで、教育再生委員会も、
二つ以上つくって議論・競争させたほうが
いいんじゃないか?
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堂門遊介
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