1年間の戦いの総決算だ。
将棋のほうは、佐藤棋聖対森内名人・棋王という頂上対決。
形勢が二転・三転する力勝負だったが、
最後は、佐藤棋聖が相手のミスをとらえて押し切り、
見事に初優勝を決めた。
解説の島さんも感心するばかりの、
(この人は、感心するのがうまい)
人と人の勝負が伝わってくるよい試合だった。
こういうのを見ると、コンピュータが人間よりも
強くなったとしても、将棋観戦の魅力はあまり変わらない
という気がする。
他のスポーツでも、人間より強い機械を作ろうと思えば
簡単なものも多いわけで、
コンピュータが人間に勝てるか?というのは、
知的興味としては大きいが、
人間対人間の勝負の面白さはそれとはあまり関係ないだろう。
一方、囲碁のほうは、趙治勲十段と結城九段の戦いだった。
趙さんは、棋戦優勝回数70回に迫ろうという超人的な棋士だが、
まだまだ元気で活躍されていたのだ・・・
頭をかきむしってぼやいたりする、
周囲を気にしない天真爛漫なしぐさが、風貌ともあいまって、
いかにも酔いどれの仙人が囲碁を打っているという感じで貴重だ。
将棋で言えば、升田さんか。
この日の囲碁も、超乱戦で、解説の武宮さんも、
解説不能な囲碁、という、自由自在な打ち回しを見せている。
個人的には、聞き手については、
囲碁の中島美絵子初段の評価が高い。
ポイントを突いた質問、受け答えが、
とても自然で、落ち着いていて、しっかりとしている。
将棋のほうだと、昨年までの千葉女流王将が良かった。
ちょっと遠慮気味というか、言い過ぎないように気を
つけているところがぎこちなかったが、
ポイントはよく突いていたと思う。
今年の中倉さんも悪くはないのだが、
もうちょっと積極的でもいいと思う。
来年の今頃には、女流棋士の問題も、
落ち着いていると思うのだが、
さて、どうなっているのだろう・・・
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