特に期待していったわけではなく、時間潰し的に、
なんとなく選んだのだが、思った以上に楽しめた。
アメリカのラジオショー番組をベースにした映画で、
実際のラジオショーをやっている司会者ギャリソン・キーラーが
原案・脚本で、かつ主演している。
古き好きアメリカ的なラジオショーの雰囲気を
そのままフィルムに残すために作られたような映画だ。
ショーに力点が置かれているため、
やや冗長なところもある。
「死・別れと新生・新出発」をテーマとしたストーリー自体は、
「ベルリン天使の詩」を思わせる、なかなか小粋なものだが、
前半はほとんど物語りが進まない。
アメリカ人ならきっと大うけなんだろうけど、
そこまでショーやジョークを楽しめない日本人としては、
ちょっとつらい感じもあった。
アメリカ映画なのだが、こじんまりとして、
しんみりとしていて、個々の人間が丁寧に描かれていて、
ヨーロッパ映画のような味わいがある。
なによりも、ラジオショーへの愛に満ちている。
バーボンウィスキーのような映画?
片岡義男さんや村上春樹さんに批評を書いて欲しい。
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