将棋のプロ公式戦で始めて、
初手から終局まで同一棋譜の
将棋が発生したという。
原型となった将棋は、
10月31日に指された王位戦挑戦者決定リーグ
渡辺竜王-豊島五段戦
その将棋を完全になぞってしまったのが、
わずか5日後の11月5日に指された
王座戦一次予選 堀口(弘)七段-村山(慈)五段戦
戦型は後手一手損角換り+先手早繰り銀で、
最新定跡の研究課題の一つ。
渡辺-豊島戦は豊島五段の快勝。
堀口-村山戦のほうは、
なんとその途中までで堀口七段が投了。
なので、厳密に言うと、
同一棋譜ではなく、
包含棋譜ということになる。
まだ指せるかもしれない局面で
投了してしまったのは、
千日手指し直し局だったせいも
あるのかもしれない。
ちなみに、堀口七段は前例局を知らず、
村山五段は知っていたという。
知っていたらさすがに投げなかったのだろう。
これに限らず、最近は、
かなり終盤まで前例踏襲の将棋が
けっこうみられる。
たとえば、今年の1月8日に行われた
B級1組 渡辺-行方戦は
矢倉で91手まで前例踏襲(112手で渡辺勝ち)
1月13日の朝日オープン羽生-渡辺戦も
角換り同型腰掛け銀で90手まで前例踏襲
(105手で羽生勝ち)
この将棋、渡辺竜王が常々「後手持ち」と
公言していた局面から、
数手で一気に先手勝勢へ。
渡辺研究を羽生研究が完全に上回り、
羽生さんは、図らずも?
竜王戦の森内さんの敵を討った形となった。
将棋も、ゲームとして
かなり煮詰まってきている感じだ。
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