日々の寝言~Daily Nonsense~

宮崎あおいの底力

「篤姫」はあいかわらず好調に、
ドラマ視聴率トップを独走している。

今週は、薩摩が勅命を奉って
兵を率いて江戸に昇り、幕府に改革を迫った。

天照院さんは、薩摩の横暴に怒り、
薩摩の島津久光に会い、直接反論する。

その会談が終わり、天照院が退出するとき、
お供でついてきた小松帯刀と目をあわせる。

そのときの、宮崎あおいの演技が
素晴らしかった。

久光への怒りを湛えてきりっと締まった顔が、
一瞬で緩み、天照院の深い悲しみを伝える。

ほんとうに一瞬なのだが、
ああいう一瞬を作り出せるのが、
宮崎あおいの演技者としての底力だ。

帯刀との別れのシーン。
泣くまいとして涙をこぼした姿も
素晴らしい。

とはいえ、昔ならこのくらいの
<心理的密度>のあるシーンは
普通のことだったのだ。

いつのまにか、
テレビドラマは、バラエティ出身の
出演者ばかりになり、
学芸会レベルの演技が
あたりまえになってしまっているからなぁ・・・

才能にだけ頼らずに、
役者の育成を真剣に
考えないといけないと思う。

それにしても、
このドラマの勝海舟はかっこいい。

上等な人間とは、
力で人を動すものではありません。
心で動かすのです。

うーん・・・御意。

脚本がいいと
演技が活きるなぁ。

ついに生麦事件が勃発。
さあ、薩摩はどうなる?
幕府はどうなる?
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