125手で挑戦者の広瀬六段が勝利し、
対戦成績を2-1として一歩リードした。
四間飛車穴熊を絶対の得意戦法とすることから
「振り穴王子」と呼ばれる先手番の広瀬挑戦者が
本シリーズで初めて居飛車を選択し、
それに対して深浦王位が向い飛車穴熊に構えた本局は、
深浦王位の△2五桂の開戦から
終盤まで均衡を保ったまま進行した。
そこからのぎりぎりの終盤戦は、
ほぼリアルタイムで見ていたのだが
とても見ごたえがあった。
深浦優位かと言われた態勢から、
控え室に見えていなかった一手で
体が入れ替わったときには、
ちょっとゾクゾクした。
妖しい▲7七金のあたりで、
既に▲8八銀を読んでいたのだろうか?
その後も、あまり時間が無い中で
必死に粘る深浦王位を冷静に突き放して
勝ち切ったのはお見事。
やはり将棋は終盤力だなぁ・・・
広瀬六段の終盤力が深浦王位を上回り、
四間飛車穴熊以外でも対等以上に戦える、
ということを示した一局だった。
深浦さんにしてみれば、
勝ったと思って踏み込んだら負けていた、
という感じで、ちょっと痛い敗戦と思う。
長引けば経験のある深浦王位有利と思うので、
次局がタイトルの行方を占う一局に
なりそうな感じがする。両者の作戦が注目される。
最終的にどちらがタイトルを獲るにせよ、
最後まで面白い戦いを見せて欲しい。
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