日々の寝言~Daily Nonsense~

長距離バス

NHKの特報首都圏で、
長距離バスが取り上げられていた。

ここ数年のスキーは、安さと楽さに惹かれて
スキーバスを利用していたので、他人事ではない。

きっかけは、タクシーと同じように規制緩和だ。
バス事業への新規参入が増えて、供給過剰になった。

その結果、ツアー会社の買い手市場になり、
運行料金は、国土交通省の基準の半額近くまで
叩かれるているらしい。

番組では、ツアー会社とバス会社と、
両方を取材していたが、
ツアー会社が急成長する一方で、
バス会社はたくさん廃業しているようだった。
運転手の勤務もどんどんきつくなっているようだ。

市場主義的に見れば、こういう状況は過渡的なもので、
いずれは、バス業者の廃業でバスの供給が適正レベルになり、
価格もどこかで落ち着くはず、ということになるのだろう。

そもそも、規制緩和されたからといって、
安易に参入した時点で見通しが甘かった、
ということになるのだろうし、
退場させられた昔からの業者は、
経営効率が悪かったのだ、ということになるのだろう。

理屈はわかるし、合理的だと思うのだが、
しかし、なんともやりきれない感じが残る。

ツアー会社だって厳しい競争を戦っているので、
安泰ではない、というのもよくわかるのだが・・・

教訓は、規制緩和されたら、その緩和された業界に
参入するのではなく、その業界を利用する側に
参入するべきだ、ということか。

来年のスキーは新幹線にしよう、と思う。
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