竜王の先手で矢倉に進行。
羽生名人の作戦が注目されたが、
50手目の△2一玉が、
やってみたかった手なのだろうか。
後手が低く構えて攻めを呼び込むならと、
渡辺竜王が果敢に攻め立てる。
なんとか攻めを振りほどこうと
羽生名人が放った飛車取りを放置して、
後手玉を挟撃する態勢を確立。
局面を複雑化しようとする
名人の罠をかいくぐり、
最後まで緩まずに勝ち切った。
美しい将棋だった。
双方に明確な悪手の無い
一手違いの名局だと思う。
なんだか、1-3局までの竜王とは別人のようだ。
眠っていた潜在能力が目覚めてしまった、
という感じ。
これで渡辺竜王から見て2-3。
0-3の時点では 1% だった防衛確率は、
いまや (5/14)*(6/15)=0.14
14%以上になっている。
奪取の確率は未だに8割以上だが、
流れは竜王に来ている。
名人が押し戻すのか、それとも
目覚めた竜王が押し切るのか。
ほんとうに面白くなってきた。
次の羽生名人の先手番が大注目だ。
羽生名人としては、今度こそ
矢倉で決めに行くのではないかと思うが、
本局の結果を踏まえて、
それでも竜王が受けて立つのか、
それとも???
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