素人のおおざっぱな考えでは、
将棋の強さはだいたい3つくらいに
分かれるような気がする。
序盤力:
・幅広い序盤作戦を指しこなす力
・汎用性のある序盤作戦を深く研究して
新しい定跡を生み出す力
中盤力:
・いわゆる大局観、
・ねじりあいの中で優位に立つ力
・華麗にさばく力
・じわじわ優位を拡大して局面を制圧する力
終盤力:
・寄せの構想力
・スピード感覚
・最終盤の必至や詰みを読む力
厳しい競争を勝ち抜いてプロになるような人は、
すべてにおいて一定水準以上なのはあたりまえだが、
さらにどこが突出しているかは
人によって少し違うようだ。
序盤力の棋士の代表は、なんといっても藤井九段だと思う。
中盤力の棋士は、久保二冠、山崎七段などが思い浮かぶ。
久保二冠は中盤力に加えて終盤力も磨いた結果、
タイトルを獲得した。
終盤力の棋士は、羽生名人、広瀬六段、往年の谷川九段
だろうか。
羽生名人をはじめ、タイトルを取るような棋士は、
オールラウンド的でもある。
渡辺竜王、深浦王位、佐藤九段、森内九段、
郷田九段、・・・
序中盤の研究が進むほど、
終盤力が重要になる。
序盤力で優位な棋士は、
ものすごく努力してせっかく新定跡を開発しても
すぐに真似されてしまうのが厳しい。
それに、序盤力・中盤力で中押し的に勝っていると、
終盤力があまり磨かれない。
逆に、終盤力で勝ててしまうと
序盤力・中盤力が磨かれないのだが、
最近は、序盤力・中盤力もないと、
終盤力を活かせずに負けるので、
必然的に、序盤力・中盤力もそこそこにはなる。
結局、終盤力のある棋士が長期的に活躍しやすい、
ということではないだろうか?
ただし、年齢とともに最も衰えやすいのも
終盤力だと思われるので、
なかなか微妙ではあるが・・・
これを、読む力 VS 形勢判断の力、
という軸と絡めるとどうなるだろう?
中盤力-形勢判断力
終盤力-読む力
序盤力-オフラインでの研究力
という感じだろうか。
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