日々の寝言~Daily Nonsense~

イノベーションの画期性と企業成長

文部科学省の研究機関の一つである
科学技術 ・ 学術政策研究所(NISTEP)が取りまとめた
調査に基づくディスカッションペーパー。

> 革新的イノベーションによる企業成長の効果はみられず、
> むしろ漸進的イノベーションが企業成長に
> 大きく貢献することが分かりました。

まぁ、そうだと思う。

たとえば、携帯端末の世界を変えた iPhone には、
技術として革新的なものは特に搭載されていなかった、
というのはよく言われていることだ。

ドラッカーのイノベーション論を読んでも、
たとえばここにも書いてあるように、
イノベーションの要素のうち、
「新発明」「新技術」のウェイトは低い。

特に、情報産業では、
圧倒的な技術でデバイスの性能を上げて優位に立つというよりは、
総合力でサービスをよりよくして優位に立ち、
プラットフォームを寡占することのほうが重要だ。

それなのに、未だに、
「破壊的イノベーション」とか、
「ゲームチェンジ」とかを
金科玉条のように唱えている人が多いのが、
日本のイノベーション界隈の大きな問題だと思う。

これもある種の、日本の劣等性だ。
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