の録画を視た。
マイナス金利など、経済の低成長が続いているのは、
資本主義、市場経済の限界なのか?
という論点をめぐって、気鋭の経済学者の安田さんが、
著名な経済学者や投資家の意見を聞く。
面白かったが、それほど新しい視点はなかったし、
番組のつくりがちょっと情緒的なのも気になった。
かっこいいともいえるが・・・
スティーグリッツは、
世界の総需要が減って、
経済が減速しているのは、
不平等の拡大のせいだ、という。
その理由は、市場のルールが間違って
書き換えられたためだという。
でも、市場自体にはまだまだ期待はあり、
まだまだ成長は可能、という見立てのようだった。
一方、チェコの経済学者セドラチェクは、
成長はよいことだが、それを自明の前提とし、
それが自己目的化している現状は
明らかいおかしい、と言う。
成長と安定、利己主義と共感、の
両方が重要だという。
その他にも、
昔は「自由」といえば、物(や欲望)からの自由だったが、
今では、消費する自由になってしまった。
とか、
無理に成長を求めて、未来の需要を
今にタイムシフトさせているだけではないのか?
などの発言もおもしろかった。
ここでもまた、第4次産業革命は語られて、
労働から自動化への動きが加速し、
社会の在り方はおおきく変わる、
という意見もあった。
その一方で、シリコンバレーのイノベーションは
社会の生産性を向上させていないように見える、
という指摘もあった。
情報処理メカニズム、需要と供給のマッチングメカニズム
としての「市場」が重要なのは今後も変わらないだろう。
そのルールが重要だが、それは誰かがデザインする
というようなものではなく、進化してゆくものだ、という。
だとすれば、その進化を測る尺度が重要なのか?
スティーグリッツも、GDPという尺度は、
資源の浪費も、環境の破壊も、持続可能性も
何も考慮していない、と言っていた。
「幸福」を尺度にするべきなのか?
そんなことはできるのか?
インターネットや人工知能、そして第4次産業革命は
それを助けるものなのか?
それとも、それを妨げ、
自己増殖しようとする資本の論理を推し進めるものなのか?
わからない・・・
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