日々の寝言~Daily Nonsense~

ポリフォニーからホモフォニーへ

最近は、バッハのインベンションを
練習している。

対位法のポリフォニーは
右手メロディ、左手伴奏、
ではなく、両手がそれぞれ
別の声部なので
意識の振り分けが難しい。

とりあえず2声だから
なんとかなっているが、
3声、4声、6声となると、
どうして弾ける人がいる
(その前に作曲できる人がいる)
のか、かなり謎だ。

もう一つの謎は、
なぜ、音楽は
ポリフォニーから
和音+メロディの
ホモフォニー?に
変わっていたのか?
ということ。

音楽の構造としては
むしろ単純になっている
面もあるのだが。

推測だが、
和音とその進行がもたらす情感、
エモーションが強力だった
ということではないか?

バッハの頃は、
音楽はエモーショナルなもの
というよりは、
神を讃えるためのものだったが、
ロマン派に近づくにつれて、
人間の情感を表現する
ためのものになってゆき、
そのための道具として
和音+メロディが発達した、
ということなのだろうか?

もちろん、メロディや
その絡み合いも
エモーショナルには
なりえるのだが、
和音=コードの力のほうが
強力だったということ?

BWV772 Invention 1 in C Tureck 1981


私にとって規範的な
テューレックの演奏。
とてもチャーミングだ。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事