日々の寝言~Daily Nonsense~

第69回紅白歌合戦=カオス

平成最後の紅白は、
久しぶりに視たが、
総合司会である内村さんの
「近年まれに見るカオスです」
という一言が象徴していたように、
全く訳の分からないカオスだった。

結局最後は、
ユーミンとサザンの偉大さが
よくわかったと、いう落ちなのだが、、
出演者の豪華さに比して、
全体の演出進行は、全く訳が分からない。

全体をプロデュースする人がいないせいなのか、
それとも、わざとカオスにしているのか・・・

なにしろターゲットが全世代なので
やむを得ないのかもしれないとも思うが、
そうだとすれば、NHK の本質的な
宿痾ということになる。

たとえば、6時頃から始めて、
子供むけ、若者むけ、大人むけ
みたいにしてしまったほうが
いいのではないかなぁ・・・

それで「大人の部」には、中島みゆきさんや、、
平井堅さん、美輪明宏さん、なども揃えば、
「歌合戦」にふさわしい落ち着いた番組に
なるかもしれない。

「祝祭」も「音楽」も、
本質はカオスであり、今のカオス状態こそ、
年の終わりの祭りにふさわしい、
ということなのかもしれない、
とは思ったりもするが、
それにしてもちょっと・・・

 * * *

それはさておき、
米津玄師さんの中継は、
徳島市の大塚国際美術館にある
システィーナ礼拝堂(のコピー)からだった。

12/31 を休館したり、
前日にリハーサルをしたりしたので
事前にネットには情報が流れていたようだが、
言われてみれば、曲の世界観に合う場所としては
ほぼ一択で、思いつかなかったのは不覚だ。

たくさんの灯を使った演出も
短時間で準備したものとしては印象的だった。

あの場所で歌える、ということが
今回の出場の決め手になったのではないかなぁ。

 * * *

審査委員席には小平さんもいらっしゃったし、
個人的には大変楽しませていただいた、のだが、
あれだけの人とコストをかけながら
なんだかもったいないなぁ、というのが
全体としての印象になってしまうのは残念だ。

毎年、総合プロデューサーを外から招いて、
一定の制約はあるにせよ、
お任せするというのはどうなのだろう?

それはそれで人選が大変だろうけど。
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