先手の深浦王位が勝って、
勝敗を1-1のタイに戻した。
後手番の羽生四冠が
二手目3二飛車を採用して乱戦へ。
もはや長い持ち時間の勝負の後手番は
普通の(定跡が整備された)作戦では
勝てないということなのだろうか?
お互い角を打ち合う派手な将棋になったが、
形勢はほぼ互角のまま二日目の中盤戦に入り、
中央をめぐる難解な争いで羽生四冠が
ややリードしたように見えた。
しかし、その直後の2五角が緩手だったようで、
深浦王位の粘りが出て、再び混沌とした形勢へ。
終盤、羽生四冠が8六歩打ちから角を捨てて一気に
寄せに出たが、最後は打ち歩詰めでわずかに及ばず、
深浦王位の逆転勝ちとなった。
リアルタイムでときどき見ていたが、
8六歩打ちは「えぇー???」という手だった。
なにせ、深浦さんは、手抜きすれば
角をタダで抜くことができる。
羽生さんがこういう手を指すときは
何かあるに違いない、と思って、
あれこれ考えてしまうのが普通だが、
深浦さんは平然と手抜きして角を取った。
終局後の感想によると、
羽生さんは8六歩の時点では既に少し苦しい
と見ていたようで、これは勝負手だったようだ。
ここで相手に時間を使わせようという
意図も少しはあったのではないか?
しかし、深浦王位はその手に乗らず、
マイペースを貫いた。
その結果、どうやら羽生さんが先に
秒読みになったようだ。
このあたりの折衝に、
深浦さんが羽生さんと互角の勝負ができている
理由をちょっとかいま見たような感じがした。
深浦さんって、もしかしたら
超マイペースな人なのかも。
羽生さんが七冠になったときに、
最初に羽生さんからタイトルを奪ったのは、
三浦さんだったことを思い出した。
三浦さんも、相当にマイペースな
人のように見える。
波に乗っている相手には、
超鈍感力のマイペースで立ち向かわないと
戦う前に飲まれてしまう、
とよくわからないまとめが出たところで、
おあとがよろしいようで・・・
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