にせものの国

いつのまに、この国はこんなに
にせものばかりになってしまったのだろう？

にせものの政治家
にせものの官僚
にせものの大学教授
にせものの学生
にせものの医者
にせものの農家
にせものの芸能人
にせものの弁護士
にせものの経営者
・・・

にせものの食べ物
にせものの料理
にせものの芸術
にせもののドラマ
にせもののエコロジー
にせもののマスメディア
にせものの会社
にせものの政党
にせものの大学
にせものの家族
にせものの共同体
・・・

もちろん、本物もいる。
でもその数は減り、絶滅寸前ではないか？

にせものばかりが幅をきかせる
この国から逃げ出してしまった本物も多い。

前にも書いたが、
三島由紀夫が「豊饒の海」四部作で
預言した通りだ。

天才の夏目漱石や三島由紀夫には
全て見えていたのだろう。

こうなってしまった理由は簡単で、
にせものが保護され過ぎた
ということだろう。

普通の人間は弱いものだ。
ぬくぬくとしたところでは
努力を忘れてどんどん堕落してしまう。

にせものが仲良く暮らす国。
それが今の日本だ。