Retina Display のポイントは、
パネルの解像度ではなく、
それを活かして体感できるようにするためのこだわりと、
表示対応するソフトウェアにある。
> 一般的なディスプレイの解像度に対し、縦・横2倍の解像度を持つディスプレイパネル
> を与えるだけでなく、広視野角のIPSパネルを用い、前面ガラスと液晶面の間を
> 樹脂で埋めることでコントラストを高め、前面ガラスには反射を70%抑える
> アンチリフレクションコートが施されている。色再現域もパッと見で広く、
> 階調性も高い。
>
> このように、単純に解像度を高めるだけでなく、“見え味”というスペックに
> 現れにくいポイントにキチンと配慮して、文字通り“画の質感を高めた
> ディスプレイ”をRetinaと呼んでいるのだ
なるほど。
> 付け加えると、これら高画質化の要素技術はアップルだけが採用する最新技術
> というわけではない。反射防止コートにしても、液晶パネル面と保護パネル
> の間を樹脂で埋めて気泡を取り除く技術にしろ、いずれもすでに実績のある
> ものばかりだ。220ppi程度の液晶パネルも、決して最新技術ではない。
>
> では何が価値なのか、と言えば“印刷物のようにきれいに見える”ことだ。
> 技術はそれを実現する手段にしか過ぎない。オーディエンスに訴求する部分
> では、シンプルに画素数が増えたと言っているが、本当に“解像度を上げた
> だけ”の単調なアップデートでは、ここまでの体験は得られない。
> 訴求はスペックで、しかし製品そのものは感性から訴える。
スペックを「体感」できるようにすること。
逆に言えば、スペック的に高いレベルの争いになるほど、
その差はわかりにくくなる、ということだ。
大規模化以外の側面については、
これが今の IT なのだろう。
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