日々の寝言~Daily Nonsense~

Dominique Visse "Toru Takemitsu Songs"

加藤周一さんの映画に使われていた
Dominique Visse が
武満徹さんの歌を歌ったCD

武満さんが残した20の<うた>が、
英語、フランス語、ドイツ語、
スペイン語、そして日本語と
多彩な言葉で歌われている。

上手に翻訳するものだ。
ピアノ伴奏のアレンジもなかなか
いかしている。

曲によっては、
やっぱり元の日本語のほうがいいなぁ
というものもあるが(たとえば「見えない子供」)、
また違う味わいがあるのは確か。

驚いたのは、武満さん自身が
作詞もしている曲がけっこうあること。
みんな谷川俊太郎さんの詩だと思っていたのだが、
五木寛之さんの詩などもある。

気に入ったのは、やはり
「小さな部屋で」、「○と△の歌」、「小さな空」、
そして「死んだ男の残したものは」。

そのほかにも、
スペイン語の「素晴らしい悪女」はいかしているし、
ドイツ語の「ワルツ」も雰囲気によくあっている。
(これはもともとドイツ語の詩だったらしい)
「三月のうた」もちょっと怪しくてなかなか良いし、
初めて聴いた「明日ハ晴レカナ、曇リカナ」も渋い。

少し残念なのは、没後に制作された
MI・YO・TA」が入っていないことか。
  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「音楽」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事