日々の寝言~Daily Nonsense~

池田昭子さんのオーボエ・ソロ

NHK で、久しぶりに N響の演奏を観ていたら、
オーボエを拭いている女性が目に飛び込んできた。

演奏の様子が、なんというか、
とても柔らかくて自然な感じがした。

うまく言えないのだが、無駄な力が抜けていて、
音楽としっかりと向き合っているというか、
自然に一体化している感じ?

検索してみると、池田昭子さんという方だった。
ソロやアンサンブルの CD も出されていたので、
早速、amazon で、ベスト盤の「アダージョ」と、
その後に出た「小さな羊飼い」を買って、聴いている。

オーボエのソロというのは、あまり聴いたことがなかったが、
レパートリーは、声楽、そして、
チェロと重なる部分が大きいようで、
向山佳絵子(そういえば、N響で弾いていたこともあったと思う)さんや
マイスキーのチェロで聴いたことのある曲も並んでいる。

歌の翼に、カスタ・ディーヴァ、ドビュッシーの曲、
ブラームスやフォーレ、ゴダールの子守歌、
他にもいい曲がたくさん。

楽器の性質上、人の声やチェロに比べると、
音域、音色、強弱、いずれも表現の幅が狭いし、
いわゆる超絶技巧もないのだが
(あるのかもしれないがわからない)、
シンプルで優しくて、懐かしくて、微かに悲しい音が、
ごく自然に流れゆくのに浸っていると、
心が穏やかになる。

シューベルトの歌曲(ギター伴奏)や、
こちらこちらで紹介されているように、
バッハやテレマンの無伴奏曲の CD もあるので
またいずれ聴いてみたい。

まだ録音されていなさそうな曲では、
マタイ受難曲の「神よ、憐れみたまえ」とか、
「羊は安らかに草をはみ」なども聴いてみたいし、
これは、イングリッシュホルンだが、
ドヴォルジャークの新世界の第二楽章も
ピアノ伴奏で聴いてみたい。

さらに贅沢を言えば、
ヨーヨーマやパールマンのように
クラッシック以外、たとえばジブリの曲や
映画音楽なども聴いてみたいなぁ・・・

 * * *

新世界のラルゴは、非公式ながら、
ニコニコ動画に N響の演奏があがっていて
検索すると出てきた。

指揮しているのは Nello Santi という
イタリアの老巨匠で、テンポはやや速めだったが、
ダイナミクスやきれいな音色の響きが
印象的な演奏だった。
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