「東京 夢と幻想の1964年」を視た。
これは貴重だ。
今から考えれば、ありえない
良い意味でも、悪い意味でも
ものすごい事業だったことが良くわかる。
番組の中で、新聞各社が、気鋭の作家に
観戦記を依頼しているのが紹介されたが、
それがまた素晴らしいものが多い。
特に、大河ドラマなどでも使われていた
杉村苑子さんの「明日への祈念」。
オリンピックの開会式の行進と
その20年前の学徒出陣の行進を重ねた名文だ。
こうした文章を集めた
東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典(講談社文芸文庫)
1964年の東京オリンピック : 「世紀の祭典」はいかに書かれ、語られたか(河出書房新社)
といった本も出ているらしいが、
残念ながら Kindle にはなっていない。
一方で、こうした記録と較べてみると、
いかに、現在のオリンピックが
One of スポーツイベント、になってしまっているか
ということもよくわかる。
もちろん、人、国によって、
「オリンピック」の持つ意味は全く変わる
のではあるが。
その 1964年東京オリンピックの際も、
数か月前の世論調査では、
オリンピックを一番の興味として楽しみにしている人は
2.2 % だったらしい。
それが、始まってしまえば、
熱狂のイベントとなった。
今回はどうなるのだろう?
もちろん、そこまでは行かないとしても、
どのくらい盛り上がるものだろうか?
スポーツ競技を見て感動するのは
人間の本性のようなものでもあるので、
それが、すっきりした気持ちで見られない
というのは、自分の気持ちの問題とはいえ
残念なことだ。
とりあえず、錦織選手や大阪選手の
検討を祈りたい。
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