届かないと思ったらやはり届かなかった

竜王戦の第2局。

羽生名人の先手で矢倉へ。この戦型、
途中図での羽生名人の勝率は8割以上とか。

受けてたった竜王には秘策があるのか？

積極的な将棋、という竜王の宣言どおりに
先に端を攻める形になったが、
いかにも攻めが細い。
後手玉には入玉の含みもある。

そのまま８，９筋で局所的な攻防が続く。
渡辺マジックを繰り出すが不発。

固そうに見えた渡辺玉は、角交換から
あっさりと寄せられてしまった。

最後は一手違いの攻防になったが、
全体としてみると
ずっと羽生さんが優勢だったようだ。

第一局は「届かないと思ったら実は届いていた」
第二局は「届かないと思ったらやはり届かなかった」

竜王はよく頑張っていると思うのだが、
指し手には若干精彩が感じられない。
今のところ、力を出させない羽生名人の技が
際立っている感じ。

次はいよいよ第三局。
渡辺ミラクルを出さないと、
0－4という、羽生ファンには嬉しいが、
将棋ファンにとっては悲しい結末も
ありそうな展開になってきた。

まさか0-3からの大逆転のメイクドラマを
狙っているわけではないだろうが・・・

背水の渡辺竜王の反撃に期待。

今回の中継では、観戦者からの質問を
受け付けていた。
なかなか素晴らしいサービスだと思う。

特に「ここであの手だったらどうだったのでしょう？」
という質問ができるのは、とても意義が高いと思う。

ぜひ今後も継続して欲しいものだし、
質問者として、ぜひ、
せんすさんを始めとして、
ブログを書いているような
強いアマチュアの方に活躍してほしい。